北陸新幹線の敦賀延伸、群を抜く高い事業費 事業者、詳しい説明せず

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小田健司
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 3月16日に開業した北陸新幹線の金沢―敦賀間は、国がこれまで進めた整備新幹線5路線で、1キロあたりの事業費が最も高くなる見通しだ。当初の認可額から2度にわたり計4900億円超の事業費の積み増しがあった。事業主体の鉄道・運輸機構(横浜市)は、国に事業費の管理能力を問われ業務改善命令を受けたが、今も説明を尽くしていない。(小田健司)

 整備新幹線は、全国新幹線鉄道整備法に基づいて計画されている北海道新幹線(青森―札幌)、東北新幹線(盛岡―青森)、北陸新幹線(東京―大阪)、九州新幹線鹿児島ルート(福岡―鹿児島)、九州新幹線西九州ルート(福岡―長崎)の5路線。1997年に開業した北陸新幹線高崎―長野以降、段階的に事業の認可を受けて進めている。

 1キロあたりの事業費は、各区間の総事業費と線路の延長距離から、朝日新聞が計算した。新青森―新函館北斗、武雄温泉―長崎、金沢―敦賀は事業費の確定額が出ておらず、認可額で計算した。

 現時点で最も安価なのは、2016年3月に開業した新青森―新函館北斗で約39億円。ただ、これは青函トンネル(54キロ)を含む82キロの区間で既存の線路を共用したためだ。

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