「お金は返した」が…京成百貨店、多額の損失 詐欺事件は法廷へ
原田悠自
水戸京成百貨店(水戸市)をめぐる国の雇用調整助成金(雇調金)の詐欺事件は、同社の元社長・斎藤貢被告(66)と元総務部長・片岡卓也被告(58)が3度起訴され、1年を超える捜査は3月末に終結した。1月18日の逮捕から2カ月半にわたって勾留が続く斎藤元社長は捜査段階から詐欺罪を否認しており、法廷では検察側との全面対決になりそうだ。
「お金は返したんだから」
斎藤元社長は逮捕前の取材に対し、雇調金の不正受給への関与を否定したうえでこの言葉を繰り返した。「ペナルティーもちゃんと支払った」とも語っていた。
ペナルティーは、雇調金の申…