名鉄金山駅でホームドアの実証試験へ 多様なドア位置への対応を検証

辻健治
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 名古屋鉄道は、安全対策として名古屋本線の金山駅(名古屋市)で線路への転落などを防ぐホームドアの実証試験を行う。今年10月ごろから来年3月ごろまでの予定で、実用上の課題などを検証して同駅での本格的な整備を検討する。

 実証試験では、上り3番線ホームの神宮前駅寄りに開口部が約4メートルの可動式ホーム柵をドア1枚分設ける。金山駅は、発着する列車の車両形式の種類が多いため、多様なドアの位置に対応できるかなどを検証する。

 同社でホームドアを設置しているのは、全276駅のうち中部国際空港駅の特急「ミュースカイ」専用ホームと、地下鉄と共同で使う小牧線の上飯田駅。いずれも運用する車両が限られており、ホームドアが設置しやすかったという。

 国土交通省は、2025年度までに全国の駅で3千カ所、1日あたりの平均利用者数10万人以上の駅では800カ所の乗り場にホームドアを整備する目標を掲げている。名鉄は今後、10万人以上が利用する金山駅と名鉄名古屋駅でホームドアの設置を検討する。

 名古屋圏では、名古屋市営地下鉄が鶴舞線を除く5路線の79駅に設置済みで、あおなみ線(名古屋―金城ふ頭)は全11駅が完了している。JR東海は金山、名古屋の両駅の一部で設置しているほか、刈谷、千種、大曽根の各駅でも整備を進める予定だ。(辻健治)

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