雪の影響で中央線などで運転見合わせ 高速道は広範囲で通行止め続く

[PR]

 JR東日本によると、午前6時現在、関東エリアでは、降雪などの影響で、中央線の高尾―富士見、横浜線、青梅線の青梅―奥多摩、八高線の八王子―高麗川、上越線の渋川―水上、吾妻線の渋川―大前のいずれも上下線で運転を見合わせている。

 運転再開は、中央線は昼ごろ、横浜線は午前7時半ごろ、青梅線は午前中、上越線は午前9時以降を見込んでいる。八高線、吾妻線は再開の見込みは立っていない。その他の一部路線でも、遅れが生じているところがあるという。

 JR東海は6日朝、東海道新幹線は始発から全線で運転すると発表した。ただ、積雪の影響で品川―小田原の一部区間の上下線で通常より速度を落として運転するため、最大約10分程度の遅れが見込まれるという。

 高速道路では広い範囲で通行止めが続いている。高速道路各社によると、東名や中央道圏央道関越道東北道などで通行止めとなっており、一部区間は6日昼過ぎまで影響が続く見込みという。

 航空便の欠航も出ている。日本航空(JAL)は27便、全日本空輸(ANA)は4便の欠航が決まっている。

 総務省消防庁によると、6日午前7時時点のまとめで、山梨県で3人、栃木県で1人が除雪作業中に軽傷を負った。東京消防庁によると、東京都内では5日午後9時までに降雪による転倒などで40人が病院に救急搬送された。6日朝は気温が0度近くまで下がり、雪がやんだ後も路面に雪が残り、凍結の恐れもある。気象庁は、交通の乱れや転倒によるけがに注意を呼びかけている。

 JR東日本によると、5日は倒木などが相次いだ影響で、223本の列車に運休や遅れが出た。うち山梨県の大月駅や小淵沢駅に停車した特急「かいじ」と「あずさ」計4本の乗客約1600人が車内で一夜を過ごした。最も長くて8時間以上、動けなくなった。JRは食料や飲み物、体を温めるエマージェンシーシートを乗客に配布した。乗客1人が体調不良で救急搬送されたという。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません