だしはとらないで!敦賀の特産使った「昆布切符」 「沿線」で配布へ

佐藤常敬
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 昆布だしはとらずに遊びにきて――北陸新幹線金沢―敦賀間の開業を記念し、福井県敦賀市が、特産の昆布で切符を模した「昆布切符」を観光PR用に1千枚作った。開業で「沿線」となる埼玉や長野などでの催しで配るという。

 敦賀は日本海と京都や大阪を結ぶ古くからの交易地だ。江戸時代北前船の寄港地で、昆布の集積地として栄え、上方のだし文化を支えた歴史がある。おぼろ昆布の生産量シェアは全国一だ。

 昆布切符は、新幹線の切符とほぼ同じ大きさ。東京―敦賀間の距離を示す「580キロ」や「ようこそ、敦賀へ」、「きっぷの提示で特典がいっぱい!」の文字が印字されている。実際にだしをとれるが、使うと切符は無効になるとの注意書きも。

 9、10日に長野市での「長野灯明まつり」、12日にさいたま市の「さいたまマラソン」で、敦賀をPRするブースを開設して配る予定だ。

 気になる特典だが、開業後1年間、敦賀市の公共施設や商店街で切符を提示すると、割引や記念品がもらえる。米沢光治市長は「だしをとってもたぶんおいしい。でも、だしはとらずに、切符を持って敦賀に遊びに来て」。(佐藤常敬)

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