麻布十番駅構内に地下シェルター 東京都が整備方針、調査など2億円

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 外国によるミサイル攻撃などへの備えとして、東京都が「地下シェルター」を整備する方針を固めた。都営地下鉄大江戸線麻布十番駅(港区)構内を候補地としている。新年度予算案に調査費などの関連経費2億円を計上する。

 都関係者によると、同駅構内の防災倉庫を改装し、都民らが一定期間過ごせるシェルターとして整備することを検討している。具体的な設備や条件に関わる調査を始める。ほかに、既存の地下駐車場も応用できないか検討を進める。

 国は、ミサイル攻撃の際の爆風などから身を守る一時的な避難施設として、国民保護法に基づき、都道府県が「緊急一時避難施設」を指定するよう定めている。コンクリート造りの頑丈な建物や地下鉄駅などの地下施設が対象で、住民1人当たり0・825平方メートルが基準とされている。

 都は、昨年11月時点で民間施設を含む4258カ所を指定済み。人口に対して必要な分の施設を確保したとしているが、地域的な偏りもあるため、さらに指定を続けている。また、緊急一時避難施設は一定期間の滞在に必要な水や食料の備蓄などがないため、シェルター整備に動くという。

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