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　13日からの大学入学共通テストなど本格的な受験シーズンを前にした10日、岡山電気軌道（岡山市中区）の路面電車内に、レールの上にまく「滑り止め砂」が当たるカプセルトイ「ガチャガチャ」が登場した。

　ガチャガチャは岡山県民共済の広告を塗装した車両に4台積んであり、普段は1回20円で風船と花の種が当たる。2011年からはほぼ毎年、電車のスリップを防ぐためにまく滑り止め砂が入ったカプセルを混ぜ、合格祈願のお守りとして提供。今年は3個に1個、砂を詰めたガラスの小瓶が入っている。

　同社では明治45（1912）年の営業開始以来、落ち葉の油などでレールが滑りやすくなるのを防ぐため、車内の床穴から砂をまいてスリップを防いできた。砂まき用に臨時電車を運行していたこともある。

　沿線のイチョウ並木が少なくなった現在は、雨が降り出すなど滑りやすくなったとき、停車時に運転手が車両前方にまいているという。

　入試シーズン終了まで約2カ月間、東山線と清輝橋線で運行されるが、詳しい運行状況は当日決まる。問い合わせは、同社（086・272・1811）へ。（大野宏）