住宅倒壊など被災者にホテルや旅館を無償提供 奈良市が最長1カ月間

能登半島地震

富岡万葉 矢島大輔
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 能登半島地震で被災し、住宅が倒壊するなどした人に、奈良市は市内のホテルや旅館を最長1カ月間、無償提供する。市中心部の近鉄奈良駅付近にある4施設で、宿泊施設を一時避難所とする市の制度を利用。市が宿泊料を負担する。

 市観光戦略課によると、住宅が全壊または半壊する被害に遭った人が対象。同課で申し込みを受け付け、希望日に空きがある施設に案内する。市は台風などの災害時に市民が避難所として利用できる契約を市内11施設と結んでおり、今回はそれを応用した。今後も被災者を受け入れる施設を増やす予定という。

 平日(午前8時半~午後5時15分)の問い合わせは同課(0742・34・4739)へ。それ以外は、メール(kankousenryaku@city.nara.lg.jpメールする)で、住所や氏名、電話番号、人数を連絡する。

 市はまた、今回の地震で住宅が全壊または半壊する被害に遭った人を対象に、市営住宅10戸を無償提供する。市が無償で半年間まで提供し、必要に応じて最長1年間、入居できる。

 平日の問い合わせは市住宅課(0742・34・5174)へ。それ以外は、メール(juutaku@city.nara.lg.jpメールする)で連絡する。

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 観光庁は、能登半島地震の被災者の2次避難先として、石川、福井、富山、新潟の旅館やホテルの計73施設で、2552人の受け入れ先を確保している。各自治体が空室を借りて提供する「みなし避難所」として活用することを想定し、石川県に情報提供しているという。(富岡万葉、矢島大輔)

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