再開発で揺れる「オタク文化」発祥の地・秋葉原 忍者カフェも移転?

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森下香枝
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 「オタク文化」の発信地東京・秋葉原が再開発計画で揺れている――。東京都千代田区を取材する「アキバ」担当として、その街の現状を探った。

 地下鉄日比谷線・秋葉原駅で下り、階段を上がろうとすると軽快な発車ベルが聞こえてきた。2013年に大ヒットしたアイドルグループ・AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」だった。

 そのメロディーが耳に残り、メインストリートの中央通りに出て、ドン・キホーテ秋葉原店へ向かった。8階には定員250人のAKB48劇場がある。05年12月8日に初期メンバーがデビューしたとき、観客はわずか7人だったというのが語り草になっている。

 それから数年で国民的アイドルグループになった。今月8日にあった「18周年特別記念公演」も劇場は満席。秋葉原にアイドル文化を根付かせた底力に改めて驚かされる。

日曜日は歩行者天国になる中央通り

 中央通りは毎週日曜日、午後から夕方にかけて歩行者専用の「歩行者天国」となり、買い物客や観光客であふれかえる。記者が訪れた平日はいくぶん静かで、「メイド」のコスプレをした女性らが通りを歩く人々に店のビラを配っていた。

 一世を風靡(ふうび)したメイドカフェに代表される「コンセプトカフェ(コンカフェ)」とは、特定のテーマ性を押し出した個性豊かなカフェのことだ。物は試しと行ってみた。

コスプレ女性たちに「殿」「姫」ともてなされる

裏路地にある小さなビルにある「コンカフェ」に入るとそこは……

 路地裏の小さなビルに、秋葉…

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