10月29日の日曜の午後。阪急千里線の北千里駅前にある商業施設「ディオス北千里1番館」のホールに、市民約65人が集まっていた。
大阪府吹田市が開いた、駅前再開発に関する住民との意見交換会だ。市によると、質疑応答は熱を帯びた。
「ハコモノを建てる以外のアプローチはないのか」
「地震国日本でタワーマンションはそぐわない」
「静かなベッドタウンで何が悪いのか。千里中央に追いつく必要もなければ、南千里のまねをする必要もない」
市側はタワマンありきではなく、主眼はにぎわいの再生と繰り返し説明。どんな駅前にしたいかの意見を求め、それを反映すると述べたという。
駅前に2棟のタワーマンションが建つ――。そんな駅前再開発事業の構想を住民たちが知ったのは、去年の10月のことだ。
降ってわいたような「ツインタワマン」構想に戸惑う住民。高層化することによる、まちづくりへの影響を指摘する識者の話も取材しています。
123メートル、36階建て…