「学文路」って何て読む? 難読駅にちなんだ受験お守り、南海で販売

大野博
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 「学文路」と書いて「かむろ」と読む。読み方が難しい「難読駅」として全国に知られる南海高野線学文路駅(和歌山県橋本市)の入場券5枚セットが、南海電鉄の主要駅などで販売されている。「学文(学問)の路」への入場券として、受験にとってはお守りのような縁起物だ。

 学文路駅は1924(大正13)年に開業。駅名の由来は、高野山参詣(さんけい)者向けの宿場として栄えた旧学文路村の村名だ。レトロな雰囲気を漂わせる木造駅舎は、他の高野線の紀の川以南の駅などとともに、経済産業省の「近代化産業遺産」に指定されている。学問の神様として知られる菅原道真公をまつる学文路天満宮まで約2キロ。受験シーズンを前に合格祈願がてら訪ねる人も多い。

 5枚セットなのは、「5枚入り」「入場券」「学文路駅」の頭文字をとると、「ご入学」となるためだ。入場券の表紙には志望校名が記入できる。券面と台紙には道真公の肖像などがあしらわれ、台紙を付属のひもで結べば、入場券を中に入れるお守り袋として使える。

 発売額は900円。南海電鉄の係員がいる駅(和歌山県内では南海線の和歌山大学前、紀ノ川、和歌山市、加太線の加太、八幡前、高野線の林間田園都市、橋本、極楽橋、高野山)で係員がいる時間帯に来年3月25日まで買える。南海電車グッズオンラインショップでは同月13日まで。5千部が売り切れたら販売を終了する。

 学文路駅は無人駅のため、ふだんは入場券セットを購入できないが、今月26日、12月2日、来年1月28日の計3回、それぞれ午前10時から正午まで、駅舎の改札外で特別販売会を開く。特別販売会で入場券セットを買うと、もれなく学文路天満宮の絵馬入りのはがきがついてくる。願い事を書き、切手を貼ってポストに投函(とうかん)すると天満宮に届き、奉納してもらえるという。

 問い合わせ先は南海テレホンセンター(06・6643・1005)。(大野博)

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