備後庄原駅、21日に100周年の記念フェス 芸備線の存廃揺れる中
中国山地の山あいにあるJR芸備線の備後庄原駅(広島県庄原市)が12月に開業100周年を迎えるのを記念して、駅前で21日、「庄原駅前フェスタ」が開かれる。
くしくもJR西日本は今月、備後庄原駅と備中神代駅(岡山県新見市)の68・5キロの区間について、存廃を話し合う協議会を国に要請。歴史を背負った木造駅舎が揺れる中での記念イベントの開催となる。
駅前フェスタは、地域住民でつくるまちづくり協議会と庄原市が企画した。
21日は駅前に特設ステージが設けられ、地元の和牛「比婆牛」の焼き肉など特産品を売る露店などが並ぶ。鉄道のレールを利用した文鎮など100周年記念グッズも販売する。駅の歴史を紹介する記念冊子も配ろうと準備中で、国鉄時代のデザインをした臨時列車を走らせる計画もある。
地元でバス事業を営む備北交通も、蒸気機関車とボンネットバスが並走するデザインの記念タオルを販売する。
フェスタの問い合わせは市都市整備課(0824・73・1115)へ。(西本秀)