定期検査中の高浜3号機の伝熱管にひびや減肉 発電再開遅れる見通し

小田健司
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 【福井】関西電力は17日、定期検査中の高浜原発3号機(高浜町)で、蒸気発生器の伝熱管2本に減肉やひびが見つかったと発表した。12月6日に発電を再開する予定だったが、調査のため遅れる見通し。冬の電力需給への影響は「精査する」としている。

 伝熱管の外側からの減肉と、内側からのひびが1カ所ずつみつかった。減肉は、「スケール」と言われる伝熱管に付着した鉄の微粒子による摩耗、ひびは応力腐食割れが原因とみられる。環境への放射能の影響はないという。関電は今後、調査を進め、原子力規制委員会に調査結果を報告することにしている。

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この記事を書いた人
小田健司
ネットワーク報道本部(大阪・堺支局)|地方行政や町ダネ、裁判など
専門・関心分野
権力監視、原発、公共事業、ボブ・ディラン