中央線にある「何もない街」 カフェ店主が感じる「空白」の可能性

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塩入彩
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 気になっている街があった。東京都国分寺市の西国分寺駅周辺エリア。駅は1973年開業と、都内にある中央線で一番新しい。中央線と武蔵野線の2路線が乗り入れるが、乗車人員は中央線の中でも少ない方だ。今年で開業50年。街の今を知りたくて、駅の改札を抜けた。

 駅直結のショッピングセンター「西国分寺レガ」を通り抜けると、都営住宅などに囲まれたロータリーに行き着く。地図で見ていた以上に駅と住宅街が近く感じる。

まずは「全国1位」のカフェへ

 まず向かったのは駅近くにある「クルミドコーヒー」。グルメサイトのカフェ部門で全国1位になったこともある人気店だ。

 午後3時過ぎ。平日にもかかわらず、店外で待つ人もいた。店員に名前と携帯番号を告げ、呼ばれるまでの間、街を散歩しながら順番を待つことにした。

 街を歩くと、あちこちに地域の歴史に関する案内板が目に入る。国分寺の市名は、奈良時代に建立された武蔵国分寺に由来し、駅から徒歩15分ほどの場所にその史跡がある。

 ただ、駅東側から都立武蔵国分寺公園方面に行くと、街の新たな一面が見える。

■新施設も続々移転…

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