坊っちゃん列車、11月から全便運休 伊予鉄「深刻な運転士不足」

神谷毅
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 伊予鉄道松山市)の観光列車「坊っちゃん列車」が運転士不足を理由に、11月1日から当面の間、全便を運休することになった。伊予鉄が13日に発表したダイヤ改定で明らかにした。

 坊っちゃん列車は1888年~1954年に走っていた伊予鉄のSLをモチーフに、2001年に半世紀ぶりに復活させたディーゼル機関車。道後温泉と松山市中心部の間を、土曜、日曜、祝日に各8便運行し、観光客らの人気を集めていた。

 ダイヤ改定では、松山市内を走る路面電車を大幅に減便するほか、市中心部と郊外を結ぶ路線でも土日祝に減便をする。

 伊予鉄は、坊っちゃん列車をはじめとした運休の背景について、「深刻な運転士不足がある」と説明している。来年4月から、運転士の時間外労働や休息時間の基準が改正され、働ける時間が今よりも短くなることも、運転士不足に拍車をかけることになりそうだ。

 同社は「坊っちゃん列車は当面の間は走らないことになるが、道後温泉駅には展示されている。記念撮影などはぜひこちらで」としている。(神谷毅)

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