阪神ファンの農家が「日本一まちがい梨」を考案 畑で六甲おろし流す

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 日本一をめざすプロ野球・阪神タイガースを、ユニークな「ナシ」で応援しよう――。島根県安来(やすぎ)市の梨農家が、阪神のロゴマークを入れた梨の販売を11日、始めた。その名も「日本一まちがい梨」。38年ぶりの頂点へ向け、ポストシーズンにのぞむチームを秋の味覚で応援する。

 販売するのは、学生のころから阪神ファンという板持浩二さん(60)。収穫期を迎える新興梨に、イカスミの色素を使った、食べても害のない特殊印刷を施した。梨の成長期である夏場は、畑のスピーカーからモーツァルトの曲とともに、「六甲おろし」を流し、阪神魂もたっぷりと込めた。

 父親とともに梨畑を営んでいた板持さんは、隣の鳥取県と比べて低い梨の知名度を上げようと、2005年に特殊印刷の技術を開発。この年、好調だった阪神に注目し、球団の許可も得て「優勝まちがい梨」を売り出し始めた。

 売れ行きはチームの成績にも左右されてきたが、今年はセ・リーグ優勝の翌日となった出荷開始から、注文が殺到。二十世紀梨を使った「優勝まちがい梨」は約10日でなくなった。

 「日本一まちがい梨」を販売するのは、05年以来18年ぶり。板持さんのホームページ(http://machigainasi.jp/別ウインドウで開きます)で注文を受け付けている。阪神甲子園球場を模した特製のケースに入り、3個4千円(税込み)。詳細はHPで確認できる。

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