JR線、存廃議論の名指し区間 「学校存続に関わる」地元首長の思い

有料記事線路は続くか

聞き手・黒田陸離
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 JR西日本が見直し論議を提起し、沿線自治体と話し合う再構築協議会の設置を国に要請した芸備線。対象区間は備後庄原(広島県庄原市)―備中神代(岡山県新見市)間の68.5キロとなります。議論の渦中となる地元首長の考えは。庄原市の木山耕三市長に聞きました。

シリーズ 線路は続くか

ローカル鉄道の問題を現場から考えます。国交相やJR西の関係者らへのインタビューもお伝えしています。

 ――これまでのJR西日本との議論の受け止めは。

 JRは「大量輸送の特性が失われた」という柱立てと、利用する人がいないので必要性がないという話ばかりを主張している。

 市としては、鉄道の広域ネットワークのあり方は国の交通政策の根幹に関わると認識しており、一部区間だけを対象として議論を進めるのではなく、ネットワークの全体で議論をすべきだと主張してきた。

 これまでは主に活用の方法を議論してきたが、存廃については話し合っていない。新たな段階に入ると認識している。

「乗り継ぎの不便さ、訴えている」

 ――ネットワークとは。

 ネットワークが寸断したら、残された鉄路も失われていくだろう。三次と庄原なら利用者は庄原の方が少なく、三次と他の芸備線の沿線と比べたら三次の方が少ない。おのずとしっぽ切りが始まる。

 どこかで終点となれば、沿線…

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