普通列車が赤信号見落とし発車 対向の特急と230メートルまで接近

福家司
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 愛媛県八幡浜市のJR八幡浜駅で今月、普通列車が赤信号を見落として発車したトラブルがあり、JR四国の西牧世博社長は26日の定例会見で「お客様にご迷惑をおかけし、大変申し訳ない」と述べた。

 同社によると、八幡浜駅で19日午後0時半ごろ、下りの宇和島行き普通列車が、信号が赤だったにもかかわらず発車し、ATS(自動列車停止装置)が作動して非常ブレーキがかかり停車した。単線区間を対向してきた上りの松山行き特急列車は、信号が直前で赤に変わったため急停車した。両列車は約230メートルまで接近していたという。乗員乗客計約30人にけがはなかった。

 普通列車の運転士が信号を確認しないまま列車を発車させたことが原因で、西牧社長は「日頃から安全教育については最重要課題として取り組んでいるが、結果としてヒューマンエラーが出たことは申し訳ない。再度指導、教育に努めたい」と述べた。同社では2015年、高徳線オレンジタウン駅で列車が赤信号で発車し、安全側線に突っ込んで脱線する事故が起きている。(福家司)

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