新幹線開業で様変わりした長崎駅 なお続く工事、市民から批判の声も

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寿柳聡
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 西九州新幹線(武雄温泉―長崎)が開業して23日で1年。これまでと違う人の流れが生まれるなど効果に一定の評価もある一方、玄関口・JR長崎駅の東口ではまだ歩道整備などの工事が続いている。開業に伴い駅舎は西に約150メートル移動。路面電車が走る国道から離れ、バスやタクシーの乗り場も仮設の状態だ。「完成形」になるのは2025年。いまもせわしなく槌(つち)音が響く駅前を歩いた。

 市外から長崎に来た人がグラバー園や中華街平和公園などに行くのに使う路面電車(チンチン電車)。同県諫早市で生まれ育った記者(53)も、中高生時代に部活動の県大会で来たり、正月の初売りで浜町に乗り込んだりと、長崎を訪れる時は欠かせない交通手段だった。

 長崎平和会館ホールにメジャーデビュー間もないザ・ブルーハーツのライブを見に行った時も、「松が枝埠頭(ふとう)に、太か(大きい)クリスマスツリーが立つらしか」という話を聞きつけ、彼女がいるわけでもないのにはるばる見物に行った時も、頼りの足はチンチン電車だった。

 改札を抜けて三角屋根の駅舎を出ると、目の前の高架広場にあがり、そこから歩道橋を下って路面電車の電停へ――。そんな光景も今は昔。駅の風景は様変わりした。

新駅舎を出るとプレハブの通路に仮設のバス停……

 現在、新駅舎東口を出て目に…

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