垂れ下がった架線に接触か 東海道線事故、熱中症疑いで計9人搬送

【動画】電柱と接触し、破損したとみられる電車の先頭車両=近隣住民提供
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 神奈川県鎌倉市JR東海道線で5日夜に起きた事故で、県警は6日、乗客と乗員の計2人が軽いけがをしたと明らかにした。JR東日本によると、東海道線は東京―熱海駅間の上下線で運転を見合わせていたが、6日午前8時に運転を再開した。約15万人に影響したという。

 大船署によると、事故は5日午後9時24分ごろ発生。線路上に垂れ下がっていた架線が小田原発横浜行きの臨時列車(15両編成)の先頭車両に引っかかった。架線に引っ張られた電柱が折れ、先頭車両にぶつかったとみられる。

 署などによると、千人以上いた乗客は午後10時半ごろから車外に降り、最寄りの踏切に歩いて向かった。後続の電車を含め、6日午前2時40分ごろに避難が終わったという。

 署などによると、電車内では停電が発生して冷房が止まったため、熱中症の疑いなどで乗客2人が病院に搬送。そのほか後続電車の7人も熱中症の疑いで搬送された。いずれも命に別条はないという。

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