東京メトロ副都心線、有楽町線の線路に誤進入 係員が切り替え誤る

福地慶太郎
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 東京メトロによると、23日午前8時35分ごろ、東京メトロ小竹向原駅(東京都練馬区)で、副都心線の列車が誤って有楽町線の線路に進入した。他の列車との衝突や接近はなく、隣の千川駅で停車し乗客を降ろしたという。この影響で、午前9時半時点、副都心線と有楽町線でダイヤが乱れている。

 東京メトロによると、小竹向原駅では副都心線と有楽町線の線路が並行して走っている。普段は進入先の線路を機械で自動で切り替えるが、この日はダイヤの乱れがあったため係員の手動にしており、操作を誤ったという。

 列車が誤って別の線路に入ったケースは他にもある。

 5月には、JR東海道線の大船駅神奈川県鎌倉市)のホーム手前で、高崎行きの普通列車が緊急停止した。緊急停止の原因は、旅客線に進む信号が出なければならない場所で、貨物線に進むように信号が出たため。安全確認後、列車はそのまま貨物線を使用して武蔵小杉駅(川崎市)まで運転した。

 2022年11月にも、JR九州山陽線の下関発小倉行きの下り普通列車(4両編成)が門司駅(北九州門司区)構内のホームのない貨物用の線路に誤って進入した。本来ならホームのある4番線に入るはずだったが、同社運行管理部が誤った指令を出し、運転士も気づかなかったという。ホームのある線路に入り直すまで約1時間15分かかり、乗客18人がその間列車内に閉じ込められたという。

 同年8月には、大阪市淀川区のJR新大阪駅を出発した、おおさか東線の普通列車が、誤って貨物用の線路に進入した。

 JR西日本によると、誤進入したのは新大阪発久宝寺行き普通列車(6両編成)。約360人の乗客がいた。新大阪駅を出たあと、運転士が誤進入に気づいて停止、誤った線路で約1キロ走行していたという。

 大阪総合指令所の係員が、手動での進路の切り替えを誤ったことが原因とみられる。通常は自動で制御しているが、この時は臨時のダイヤ変更があったため、手動で進路設定をしていた。

 乗客は乗せたまま、約80分後に本来の線路に戻された。福地慶太郎

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