客席半分だけの異例な新幹線「はやぶさ」 コロナ下で見えた新需要

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細沢礼輝
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 10両編成の東北新幹線「はやぶさ」のうち、客が乗るのは半分だけ。他には何を載せているのか。異例の新幹線が生まれたわけを探ると、新たな需要が見えてきた。

 大宮駅(さいたま市大宮区)の新幹線ホームに16日昼過ぎ、新青森発の上り臨時列車「はやぶさ72号」が滑り込んできた。通常の10両編成だが、乗客がいるのは1~5号車だけ。6~8号車は、座席の間に600箱もの荷物がぎっしりと積み込まれていた。陸奥湾で水揚げされたばかりのヒラメやホタテのほか、焼きたてのアップルパイなどだ。

 新幹線での貨物輸送は従来、客室間のデッキにある車内販売の業務用スペースを使うのが基本だ。運べるのは40箱程度。そこでJR東日本が乗り出したのは、客室も使う多量輸送の実験だ。

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