「アンパンマン列車」との思い出100万人に 高知駅で記念の出発式

福家司
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 JR四国が20年余り運行を続け、子どもたちに根強い人気のある「アンパンマン列車」の利用者が100万人に達したのを記念して14日、JR高知駅高知市栄田町2丁目)で出発式があった。

 アンパンマン列車は、高知出身の漫画家やなせたかしさん原作のテレビアニメ「それいけ!アンパンマン」に登場するキャラクターを車内外にデザインした車両。2000年に土讃線のディーゼル特急「南風」として走り始めた。

 現在は、電車特急「しおかぜ」「いしづち」▽ディーゼル特急「南風」▽トロッコ列車「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」▽子どもの遊べる部屋を設けた「ゆうゆうアンパンマンカー」を連結したディーゼル特急「剣山」「うずしお」▽予讃線のディーゼル特急「宇和海」の合わせて5種類計21両が走る。100万人は、しおかぜ、南風の「アンパンマンシート」と瀬戸大橋アンパンマントロッコ、ゆうゆうアンパンマンカーのいずれも指定席利用者の累計だ。

 出発式で、JR四国の西牧世博社長は「今では営業の大きな柱。鉄道によって四国にアンパンマンワールドを構築することをスローガンに取り組んできた。今後もさらなるアンパンマン列車の魅力発信と『それいけ!アンパンマン』のファンづくりを積極的に行いたい」とあいさつ。

 ホームで関係者がくす玉を割って達成を祝い、太田正駅長とアンパンマンの着ぐるみらの出発合図で、きいろいアンパンマン列車の岡山行き特急南風14号が発車した。

 名古屋から高知に帰省中で、4歳の息子と乗車した女性(40)は「アンパンマンミュージアムに行くため、子どもが喜びそうなので初めて乗ってみることにしました。100万人は知りませんでしたが、びっくりですね」と話していた。

 JR四国は18日まで、「いしづち」「宇和海」と「ゆうゆうアンパンマンカー」を除くアンパンマン列車に乗った子どもにアンパンマングッズをプレゼントする。また、「ゆうゆうアンパンマンカー」は29日から7月11日まで、京都鉄道博物館京都市下京区)に特別展示される。(福家司)

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