海の幸を自販機で 漁師兼料理人が企画、5千円台のフグ刺しも販売

佐藤常敬
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 2024年春の北陸新幹線延伸で終着駅となるJR敦賀駅(福井県)。隣接する交流施設の待合スペースの一角に、敦賀湾で水揚げされた特産のフグやマダイが買える「漁師の自動販売機」が登場した。

 新幹線開業を見据え、地元漁師の石川恵さん(37)が始めた。料理人でもある石川さんが水揚げしたブランド魚の「敦賀ふぐ」や「敦賀真鯛(まだい)」を調理したもので、千円以下のこうじ漬けや一夜干し、5千円台(2人前分)のフグのたたきやてっさ(刺し身)など7品が楽しめる。新鮮な状態で冷凍保存されているため、自販機隣にある保冷バックを使えば、遠距離でも土産として持ち帰ることができる。

 石川さんは、コロナ禍で市内の観光地の空き店舗を利用し、自身の水揚げした魚で大型冷蔵庫を使った無人販売を土日限定で始めた。新鮮でおいしい魚が手頃な価格で食べられるという評判が口コミで広がり、県内外から客が訪れるほどになった。

 石川さんは「敦賀を訪れる人においしい海の幸を堪能してほしい。新しいファンの開拓につなげていきたい」と意気込む。(佐藤常敬)

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