留萌駅廃止、「カズノコの街」PRのオブジェも撤去 新たな旅立ちへ

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奈良山雅俊
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 JR北海道の留萌(るもい)線(深川―留萌)の石狩沼田―留萌(35・7キロ)が31日、最後の運行を終え、112年余の歴史に幕を閉じる。沿線や各駅が名残を惜しむ鉄道ファンらでにぎわいを見せる中、留萌駅構内で観光客を出迎えてきたカズノコの巨大オブジェもひっそり姿を消すことになった。

 かつてニシン漁にわいた留萌は、全国に知られる塩数の子の産地だ。オブジェは正月料理以外の消費拡大とPRを図るため、留萌青年会議所(JC)が2007年夏、留萌千望高校(現留萌高校)の生徒と一緒に手作業で作った。

 北米産の松の丸太(長さ約3メートル、直径約90センチ)を使い、魚卵一粒一粒を表現するため、直径3センチの円約3千個を浮き上がらせるように削った。重さは約600キロ。制作に約1カ月をかけた。

 JCが主催した「100メートルのカズノコ入りのり巻き」づくりのイベントでお披露目。北海道留萌支庁(現・留萌振興局)などに展示された後、留萌駅の駅舎側の1番ホームで乗降客を出迎えた。

 だが、屋外では風雪をまとも…

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