名鉄、運賃値上げを検討 初乗り10円増、来年春の改定目指す

高絢実
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 名古屋鉄道名古屋市)は27日、運賃の値上げを検討していると発表した。コロナ禍の輸送需要の減少などが理由で、2024年春ごろにも運賃を改定したい考えだという。運賃改定は、増税を除き1995年以来となる。

 同社によると、想定している全体の改定率は平均で10%程度。初乗り運賃は10円の値上げとなる見通しだが、詳細についてはまだ決まっていない。通勤定期券も値上げする一方、利用者の負担を考慮して通学定期券については運賃を据え置く。今後、国土交通省への運賃改定の申請に向けて、準備を進めていくという。

 在宅勤務などコロナ禍での生活の変化で輸送需要が回復せず、今年2月時点での今年度の輸送人員は、コロナ前の2018年度同時期の約8割だった。電力料金などの高騰による経費増加の懸念もあり、値上げを検討したという。(高絢実)

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