全国でもレア、一部区間が「冬眠」する鉄路 たまに二度寝することも

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榊原織和
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 中国山地を走って島根県広島県を結ぶJR木次線が今月10日、「冬眠」から目覚めた。木次線では10年ほど前から、一部区間を冬季に長期運休することが恒例になっている。除雪が間に合わない? コスト削減のため? 全国でも珍しい運休の理由を探った。

 2月半ばの三井野原駅(島根県奥出雲町)。JR西日本管内で最も標高の高い727メートルにある駅だ。運休中のため、除雪されていない線路は雪に埋もれ、レールがあるのも分からない。

 時刻表の列車の到着時間の少し前に、「鉄道代行」と表示したバスがやってきた。線路とほぼ並行する道路を走る。列車の発車時間になると次の駅へ向かっていった。

 運休していたのは、出雲横田駅(島根県奥出雲町)から終点の備後落合駅(広島県庄原市)までの約30キロ。計六つの駅がある。鉄道好きの間では、愛着や皮肉を込めて「冬眠」と呼ばれる。今季は昨年12月18日から運休に入った。

 昨季の2021年度は12月27日から運休。1月10日に再開したものの、同12日から再び運休の「二度寝」が3月25日まで続いた。20年度は12月30日から運休し、3月1日に完全再開した。降雪が少なかった18、19年度は運休がなかったが、おおむね毎年2~3カ月の運休をしている。

 線路の除雪が間に合わないの…

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