鉄道建設・運輸施設整備支援機構は23日、北海道新幹線札幌延伸に伴い、JR札幌駅と苗穂駅の間に総延長約1・3キロメートルの車両基地をつくると明らかにした。6月に着工し、開業予定の30年度末までの完成をめざす。

 周辺住民向けの説明会で概要を示した。札幌駅東側に新幹線駅ができ、車両基地はその東側に在来線に沿って作られる。高架式で、高さは地上約22メートル、幅は13・2~30メートル。車両を雪から守るため、屋根や壁で覆う。最大4編成を置ける。

 高架のため周辺道路はなくならないが、工事中は一部が通行止めとなる可能性がある。一部の工事は列車が走っていない深夜に行う。

 約40人が参加した説明会では騒音や日照への影響を懸念する声が出た。機構の担当者は「もし影響が出た場合は補償などの対応をする」とし、着工前に詳細を説明するとした。(新田哲史)