名前が変わった駅名標に付いた値は 西九州新幹線の駅でオークション

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大村久 野上隆生
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 西九州新幹線開通で名前がかわったJR長崎線「肥前山口駅」の駅名標をはじめ、西九州地区で活躍していた「気動車」の部品や駅の乗車位置案内などが登場するオークションが11日、佐賀県嬉野市のJR嬉野温泉駅前であり、多くの鉄道ファンでにぎわった。

 オークションでは、JR九州博多駅長、長崎駅長、江北駅長、嬉野温泉駅長の駅長4人が「オークショニア(競売人)」として登場。鐘ケ江理恵・博多駅長が他の3駅長をユーモアたっぷりに紹介したほか、オークションを仕切って会場をわかせた。

 最も盛り上がったのが、午後のオークションの最初に登場した肥前山口駅の古めかしい駅名標。「江北」に変わる前日の昨年9月22日までホームに立っていた。次の駅「うしづ」の「づ」を「ず」から書き直した跡が残る珍しい一点ものだ。

 鐘ケ江駅長が「興味ある方は」と呼びかけると、参加者ら数人がためらいがちに札を掲げた。「開始価格は2万円から」と鐘ケ江駅長が宣言し、オークションが始まった。

 「2万1千円」「2万3千円」「2万7千円、5人挙げています」。「3万円」と会場から声が上がる。「4万1千円、まだ2人挙がっています」……。「10万円」「12万円」「13万円」……。

 「20万円」。会場がどよめ…

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