路面電車の「滑り止め砂」、受験生のお守りに 景品ガチャで運試し
小沢邦男
「滑り止め砂ガチャ」で運試しはいかが――。大学入学共通テストが14日に始まるなど受験シーズンが本番を迎える中、岡山電気軌道(岡山市中区)の路面電車内に「滑り止め砂」が当たるガチャガチャがお目見えした。スリップを防ぐためにレールにまくもので、受験生のお守りになればと用意した。
同社では冬場になると、雨や落ち葉によるスリップを防ぐために少量の砂をレールにまいている。1912年の開業以来、大きなスリップ事故はないという。「すべらない」にちなんで受験生向けに2011年からガチャガチャの景品にしている。
ガチャガチャから出てくるカプセルには、植物の種と風船とともに、3個に1個の割合で砂を詰めた小瓶が入っている。1回20円。担当者は「1回外れてもあきらめなければ、かなりの確率で当たりが出る」と話している。
ガチャガチャは「岡山県民共済」のラッピング車両に設置。1日約10便、3月半ばまで運行する。売り上げは県を通して児童育成活動のために寄付される。