ローカル線の救世主? 鈴川絢子さんと開業1年のDMVに乗ってみた

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吉田博行
【動画】DMVは二刀流のお手本? 鉄道好きユーチューバー鈴川絢子さんと記者が乗ってみた=吉田博行撮影
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 姿形はバスなのに道路も線路も両方走れて、変身も得意。そんな「二刀流(デュアル)」のお手本のような乗り物が四国の海辺を快走して丸1年が経った。徳島県南部と高知県東部を結ぶ阿佐海岸鉄道のDMV(デュアル・モード・ビークル)だ。吉本興業鉄道好きユーチューバー鈴川絢子さんと一緒に記者が乗り込み、知られざる魅力に迫った。

すずかわ・あやこ 

ユーチューブのチャンネル登録者数は約100万人。2児の母で、鉄道ファンのほか、子育て世代の母親からも支持されている。

 太平洋に面した徳島県最南端の町、海陽町。その中心部に近い「阿波海南文化村」の停留所に立つと、鼻先が突き出た「バス」がやってきた。

 動画収録のためにこれまで2度乗車した鈴川さんは「青、緑、赤の3色の車両があるんですよ」。太平洋の青い波、地元特産のスダチ、南国に降り注ぐ太陽をイメージしているという。

 幹線道路を進む。軽快なエンジン音や変速時に体が揺れる乗り心地はマイクロバスそのものだ。4分ほどで阿波海南駅に到着した。ここからがDMVの本領発揮だ。

 「こちらがモードインターチェンジです」と鈴川さん。DMVをバスモードから鉄道モードに切り替える専用施設。両脇のコンクリート製のガイドウェイに沿って直進すると、車体がレールの上に乗る仕組みだ。

 「ドンド、ドンド! ドンド、ドンド!」。突然、車内に太鼓のリズムが響いた。郷土芸能「海南太鼓」。重低音のBGMに乗って車体がゆっくり持ち上がった。

DMVは運転士さんもバスと鉄道との二刀流です。記事後半では、鈴川絢子さんが運転士さんらにインタビューし、その魅力に迫りました。動画で紹介します。

 車内からは見えないが、車体…

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