悲願のリニア新駅、長野県飯田市で起工式 残土・騒音対策求める声も

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滝沢隆史
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 2027年の開業をめざしているリニア中央新幹線の品川(東京)―名古屋駅間で、JR東海は22日、長野県飯田市に新設する長野県駅(仮称)の起工式を開いた。「悲願」だった県内唯一のリニア新駅起工に、阿部守一知事や沿線首長からは歓迎の声が上がる一方、リニア工事で出る残土置き場や騒音など地元の懸念にも対応するよう求めた。

 リニア中央新幹線の中間駅の着工は、神奈川県駅(同)、岐阜県駅(同)に続いて3駅目になる。

 長野県駅は同市座光寺、上郷飯沼の両地区にまたがる。延長約950メートル、最大幅約40メートル、高さ約20メートルで、ホーム2面、線路4線を設ける計画だ。伊那山地トンネルを抜けた喬木村から高架でつながり、駅から西はすぐに風越山トンネルに入る。工期は26年3月までの予定で、清水建設(東京)が施工する。

 起工式には、阿部知事や沿線の首長ら約100人が出席。「首都圏と遠い南信州の長年の悲願」(阿部知事)「大都市圏との時間短縮で新しい暮らし方、働き方ができる」(佐藤健・飯田市長)。あいさつでは歓迎の一方で、知事や市長は工事の発生土の置き場確保や騒音など「地元に寄り添った対応」も求めた。

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