国際線は昨年の23倍、年末年始の交通予約「需要が戻ってきている」

高絢実
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 JR東海や航空各社などは21日までに、年末年始の予約状況を発表した。各社とも予約数は昨年より増加した。

 JR東海によると、28日~1月5日の新幹線の予約席数は約130万席。昨年度の約1・2倍で、コロナ前の2018年度の8割ほどという。下りのピークは12月29日で、上りのピークは1月3日。例年12月31日と1月1日は他の日に比べて席に余裕があるという。

 12月23日~1月9日は、東京―新大阪駅間を走る一部の「のぞみ」で、小学生以下の子ども連れの専用車両も導入している。事前の申し込みが必要。子ども連れでも周りを気にせず乗車できるとして同社が利用を呼び掛けている。

 航空各社も予約者数が増えた。中部国際空港会社によると、12月28日~1月5日に同空港を発着する国際線の予約者数は合計約3万5800人。国際線の運航再開や増便で昨年の約23倍となった。国内線全日空が前年の約1・3倍の7万8586人で、19年同期の約74%。日本航空も前年の約1・3倍の2万8753人が予約し、19年同期の約90%まで回復した。

 日本航空の担当者は「感染対策をしながらの旅行スタイルが定着してきたことで、観光旅行の需要が戻ってきている」と話した。

 中日本高速道路(NEXCO中日本)によると、高速道路の渋滞予測は、12月28日~1月4日のうち下り線では12月29~30日と1月2日に、上り線では1月2~3日に渋滞の多発が予測される。10キロ以上の渋滞は上下線合わせて77回発生すると見込まれるという。(高絢実)

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