秋田の名物「ハタハタ」、新幹線で東京へ 朝獲れが午後には店頭に

井上怜
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 旬のハタハタを秋田新幹線で東京に送る試みが10日、行われた。トラック輸送に比べ格段に速く届けることができ、秋田の冬の味覚を首都圏に広げることが期待されている。

 秋田県JR東日本秋田支社、県トラック協会などでつくる秋田未来物流協議会が、列車での荷物輸送サービスを利用して行った。

 午前8時過ぎ、秋田沖でとれたハタハタを積んだトラックが秋田駅近くに到着した。2キロ入り7箱と3匹入り96パックがそのまま新幹線ホームに運ばれ、9時12分発のこまち16号に積み込まれた。午後1時過ぎには東京に到着し、東京都港区のアンテナショップ「あきた美彩館」の店頭に並び、完売した。

 協議会によると、新幹線での輸送はトラックに比べてコストはかかるが半分の時間で運ぶことができ、二酸化炭素(CO2)排出量は10分の1に抑えることができる。赤上信弥会長は「鮮魚の輸送手段としては有効で、付加価値の高いものに向いている。秋田の良さを届ける活用法を検討したい」と話した。(井上怜)

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