摩耗した鉄道レール、再利用して「南部鉄器」に JRが受注生産

西晃奈
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 使われなくなった鉄道のレールが、岩手県の名産品の南部鉄器として生まれ変わる。JR東日本盛岡支社による企画。12月9日から数量限定で受注生産する。

 鉄道のレールは日々摩耗し、使用開始から40年ほどで使われなくなる。ほとんどが再利用されることなく捨てられている。そこで、盛岡支社の有志メンバーが「今まで列車を支えてくれたレールを使い、地域の魅力を向上させよう」と知恵をしぼった。そして、「岩手といえば」として南部鉄器が思い浮かんだという。

 今回は、JR釜石線の晴山駅(岩手県花巻市)と岩根橋駅(同県遠野市)の区間で2017年1月まで使われていたレールを原材料とする。県内の南部鉄器工房と連携し、3種類の鉄瓶に仕上げた。

 鉄瓶は、14年から釜石線を走る人気の観光列車「SL銀河」をイメージしてつくった。SL銀河のロゴが3種類すべてに刻まれ、リンゴの形のものや、はくちょう座やさそり座が描かれているものがある。

 1個8万9千円~33万円。3種類計54個を受注生産する。担当者は「岩手のレールで岩手ならではの鉄瓶を楽しんで」とアピール。(西晃奈)

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