京成電鉄は21日、押上~成田空港間を運行する新型有料特急を導入することを発表しました。今回はこれについて考察します。

 

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 京成電鉄は、都心~成田空港間のアクセスを担っている鉄道です。京成上野と成田空港を結ぶ本線のほか、途中の京成高砂~成田空港間を短絡する成田スカイアクセス線も2010年に開業しています。

 空港アクセスの主力は、有料特急列車「スカイライナー」です。京成上野~成田空港間を成田スカイアクセス線経由で走り、同区間を最短44分で結んでいます。かつては日暮里駅・空港第2ビル駅にしか停車しませんでしたが、近年は青砥駅・新鎌ヶ谷駅に停車する便も増えています。

 青砥駅は京成押上線と京成本線の分岐駅です。京成押上線は押上~青砥・京成高砂間を結び、都営浅草線や京浜急行線へ直通して浅草・日本橋・新橋・品川・羽田空港方面へも通じている路線です。そうしたこともあり、青砥駅にスカイライナーを一部停車させているとみられます。

 今回、押上~成田空港間に新しい特急が導入されることとなりましたが、その背景には上述の通り、押上からの需要のみならず、その背後にある浅草・日本橋・羽田空港方面~成田空港間の需要をとらえたいという狙いがあるとみられます。

 最初は、自社線内(押上~成田空港間)だけでの運行となりますが、今後都営浅草線や京浜急行線へ直通するということになるのか、この点も注目ポイントです。また続報が入りましたら、お伝えできればと思います。

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