新しい風に乗って

駅とか、旅行とか、鉄道模型シミュレーターとか、雑多。

VRM5:路面電車の電停Tips

鉄道模型シミュレーター5(VRM5)レイアウトにおいて、町の花形になるのは路面電車である、というのはぼくの持論である。生まれ育った町が広島という背景事情もあり、どうしても町のレイアウトには路面電車を入れたくなってしまう。

 

www.imagic.co.jp

しかし路面電車パーツのうち、電停部品は用意こそされているもの2種類(それも屋根の有無のため事実上は1種類)であり、何回も使うとマンネリ化してしまう。路面電車主体のレイアウトの場合、必然的に多数の電停を配置することとなり、その全てが同じ電停部品であれば、まあ見る分にはつまらないのである。

線路付帯設備>TOMIX 路面用パーツキット1>路面用パーツ(31-ホーム1) (パッケージ2号)

上のスクショは電停を道路上に置いただけの、最もシンプルな構成である。悪くは無いのだが、そのままでは殺風景であり、これが多数連なるのはよろしくない。

そこで景色に幅を持たせるため、以前作成したレイアウトでは多種多様な電停を作成した。ここで紹介したい。

 

①ミニホーム部品を活用した電停

パッケージ2号に収録されているTOMIXミニホームを使用した電停である。電停部には以下のパーツを使用している。

・島式プラットホーム>TOMIXミニホームセット>ミニホーム(本体)

・島式プラットホーム>TOMIXミニホームセット>ミニホーム(スロープ)

・プラットホーム設備>TOMIXミニホームセット>ミニホーム(17側壁ステンレス)

・道路施設>バス停>バス停屋根C

・道路施設>道路灯>道路灯08(街灯)

・プラットホーム設備>DB STATION>Ticket(DB)

・プラットホーム設備>DB STATION>Ticket(S-Bahn)

 

線路に対して-3.5mmの高度でミニホーム本体・スロープを配置し、その上に各種部品を配置している。この電停の美味しいところは高度設定が有効なところ。ホームの上にアクセサリ部品を置いてしまえば勝手に然るべき高さに配置してくれるので楽である。

また、バリエーション展開も容易である。バス停屋根3種類、街灯有無、側壁をステンレス/鉄製を組み合わせることで、構成部品は同じであっても異なる見た目の電停を創り出すことができる。

難点は幅が少し広いということだろうか。道路1車線ぐらいの幅を取るので、すこし配置に工夫しなければならない。本作例では奥で道路ごとゆるくカーブさせることで強引にスペースを捻出している。

 

②電柱とクーラー部品を活用した電停

元々、広島の電停は丸屋根のものが多く、VRM5上の部品には存在していないことからどうにかして再現できないかと思って創り出した電停である。

・道路>歩道>歩道SB-S128

・防護設備>防音壁>防音壁(B)厚板12mm

・防護設備>防音壁>フェンス(B)12mm

・線路付帯設備>車両工場>AU72集中クーラー

・道路施設>電柱>電柱01

歩道部品は線路に対して+5.5mm、屋根下部分の防音壁も同様に+5.5mm。電柱は-31.5mm、クーラーは+28.5mmの高さを設定している。手前と奥の一段低くなっている柵は防音壁(-1.5mm)とフェンス(-0.5mm)を重ね、少しだけデザイン性のある柵に化かしている。

こちらもバリエーション展開としてはフェンスの色を緑に変える、あるいは別の部品を使うというものがある。屋根部分はAU72クーラーを使用したが、正直AU726クーラー部品の方がいいかもしれない。また、そこまで幅を広く取らないので、少し車幅が犠牲になるが道路間にポンと置ける。

デメリットは、とにかくめんどくさい。作業工数は一番かかるということである。

 

③ビーム橋脚電停

ビーム橋脚(50mm)を埋めて作った電停になる。15年ぐらい前、VRM3の路面電車レイアウトから使用している伝統ある電停だ。使用部品は以下。

・橋脚>IMAGICビーム橋脚>PCビーム橋脚50mm-50mm-150mm

・防護設備>防音壁>防音壁(B)厚板12mm

・道路施設>バス停>バス停屋根C

線路に対してビーム橋脚を-43mmで埋めている。バス停は+7mm、フェンスは+2.5mmで設定している。伊予鉄道の簡素な電停をモチーフに作っているが、屋根とフェンス部品次第ではしっかりした構造の電停にも進化することができると思う。

余談ではあるが、ぼくはバス停屋根CをABに比べて多用している。理由はスケルトンだとカッコいいからである。

 

④平面電停

平面電停も忘れてはならない。これは以下の部品を使用している。

・線路付帯設備>ケーブルトラフC>ケーブルトラフC120 S20

この場合は地面に対して-0.9mmの高さで配置している。ただし上写真のように道路部品ではなく、レイアウト標準の地面にケーブルトラフを配置する場合は-1.9mmとなる。

メリットはどんなに狭い道路でも電停を作ることができる点である。実際、道路幅の狭い箇所の電停はおおかたこんな感じである。

デメリットはこれが電停だと訴求するのにはもう一押し必要であることである。上の場合はバス停部品と椅子部品を道路傍に配置して、電停上に人を立たせることで電停と認識させているが、これらが欠けていると道路上のただの白線になってしまう。作成者の技量に依存する電停だ。

 

以上4例の電停を紹介した。(どれだけいるのか分からないが)鉄道模型シミュレーターにて路面電車レイアウトを作成する場合は参考にされたし。