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令和7年度の関東大手私鉄の設備投資計画についての記事を書きたいと思います。
1回目は4月30日発表の東武鉄道です。全体はリンク先を参照願います。
1.安全・安心の持続的な提供
◆ 鉄道立体化の推進
◆ 車内防犯カメラ設置の推進
◆ 自然災害への備えの強化
2.さらなるサービスの向上
◆ 東上線 新型車両90000系の製作
◆ 東武アーバンパークライン 新型車両80000系の増備
◆ 駅舎のリニューアル・橋上化
3.駅バリアフリー化の推進
◆ ホーム柵整備の推進
◆ エレベーター等駅設備の バリアフリー化の推進
4.新 技 術 導 入の推進
◆ 自動運転(GOA3)に向けた検証
◆ 施設保守・乗務員管理業務のDX化
5.環 境 負 荷 低 減
◆ 車上データの有効活用
◆ 電力回生インバータ装置導入の推進
1.安全・安心の持続的な提供
ポイント ➢ とうきょうスカイツリー・ 春日部・大山駅付近 3か所において鉄道立体化を推進しています。
◆ 鉄道立体化の推進
踏切における渋滞や事故を解消するとともに、高架下空間の活用等により都市の活性化や発展に寄 与することを目的に、沿線3か所において鉄道の立体化を推進しています。
【とうきょうスカイツリー駅付近高架化】
とうきょうスカイツリー駅付近(とうきょうスカイツリー~曳舟 駅間)では、墨田区が施行する都市計画事業として連続立体交差化 工事を施行中です。2024年度は、下り線を高架化し、1か所の 踏切を廃止しました。2025年度は、駅舎新設および留置線の高 架橋工事を推進します。
【春日部駅付近高架化】
春日部駅付近(一ノ割~北春日部駅間、八木崎~藤の牛島駅 間)では、埼玉県が施行する都市計画事業として連続立体交差化 工事を施行中です。2024年度は、高架橋築造スペースを駅西 側に作り出すため、東武スカイツリーライン上り線を東側に移設 しました。2025年度は、東武スカイツリーライン下り線を東側 に移設します。この事業が完了すると10か所の踏切が廃止され ます。
【大山駅付近高架化】
大山駅付近(下板橋~中板橋駅間)では、東京都が施行する都市 計画事業として連続立体交差化工事を施行中です。2024年度 に工事着手し、2025年度は、設計業務・支障物移転工事などを 推進します。この事業が完了すると8か所の踏切が廃止されます。
2.さらなるサービスの向上
ポイント ➢ 東上線、東武アーバンパークラインに 新型車両を導入していきます。
◆ 東上線新型車両90000系の製作
東上線に新型車両90000系を2026年以降順次導入します。この車両は「地域と人と未来をつ なぐ わたし舟」をコンセプトに、エクステリアは、高瀬舟の船底から着想した前面下部から反り上がるよ うに丸みを持たせた大胆な先頭形状を採用し、インテリアは、座席端部の仕切り板等をガラス化するほか、 乗降用ドアの窓を従来車と比較し床方向へ拡大することで、より開放的な客室空間としています。また、最 新省エネ機器を搭載し、消費電力を9000系車両と比較し40%以上削減するなど、高い省エネ性能によ り環境負荷低減を実現します。2025年度は、2編成20両の車両製作を進めます。
◆ 東武アーバンパークライン新型車両80000系の増備および60000系のリニューアル
東武アーバンパークラインに新型車両80000系を順次導入しています。この車両は「人と地球に よりそう電車」をコンセプトに、小さなお子様やそのご家族が車内で快適にお過ごしいただけるよう「た のしーと」や、運転席背面部へ大型窓を設置しています。2024年度は、5編成の運用を開始しまし た。2025年度は、4編成を増備します。 また、2025年度は、東武アーバンパークラインで運行している60000系5編成をリニューアルし ます。
マルーン帯を帯びたステンレス車両のうち、東上本線の9000系は10000系に次いで古い車両となっているが、ついに置き換え車両が発表された。それが90000系である。最初に100000系に達するのも東武かな。
内容的には昨年度に指摘されたのと変わっていないが、そろそろ8000系や800系、850系は終焉が近づいているかも。