こんにちは!
今回は西武鉄道に関する記事を書いていきたいと思います。
昨日、西武鉄道の設備投資計画が発表されました。設備投資計画の情報は昨日書きましたので、今回は扱いませんが、一つ注目のポイントとして、この計画から2025年度に小田急8000形の譲受を行わないことが分かりました。小田急8000形は2024年度に1編成譲受していますが、一旦導入はストップし、再増備は2026年度以降になるのでしょうね。今回はこのことについて考えてみたいと思います。
小田急側の8000形置き換えスピードが遅い…?
なぜ、西武鉄道が来年度に8000形の導入を行わないのかといえば、小田急側の8000形の置き換えスピードが遅いということが挙げられるのではないかと思います。小田急は近年、新型車両の導入ペースが落ちています。2021年度には5000形5編成導入されましたが、2022年度は3編成、そして2023年度には0編成となりました。2022~23年度にはコロナによる減便の為、保有車削減を進めることで、多数の廃車を出していましたが、新型車両の導入数自体は少なくなっています。そして2024年度には5000形の製造が復活しますが、2編成のみ。そして2025年度には1編成のみ導入されるようです。既に保有車両の削減を進めているため、今後の8000形の置き換えは基本的に新型車用導入でしか発生しないことになると思われますが、肝心のその新型車両の導入ペースが遅くなっており、なかなか廃車が発生しないという状況になっています。このような状況の為、必然的に西武が譲受する8000形の導入ペースも下がってくることになると、このような状況なのではないか?ということですね。今後、小田急がどのようなペースで新型車両を導入するのかは分かりませんが、西武側がVVVF100%を達成するのは、2030年度まではかかっても良いことになっていますので、この時期ギリギリぐらいまでかかってもおかしくないのかなという気はします。おそらく残り6編成譲渡されると思われますが、2026年度以降、年間1~2編成程度ずつ導入できれば間に合いますからね。8000形の導入ペースはゆっくりになる可能性は考えられるのだろうと思われます。
8261F
新2000系更新車の6連化はこれを見越していた?
ここで考えたいのが、元池袋線の新2000系更新車が2023~2024年度にかけて6連化されたことです。西武2000系の更新車は2077F,2081F,2091Fの3編成が6連化され、国分寺線などの活躍を中心とした運用に変わりました。サステナ車両も導入されるのに、なぜ8連のまま新宿線に転属せず、こんな動きをするのかな?と思っていましたが、8000形の導入ペースがゆっくりであることを見越しての動きである可能性があるのだろうと思われます。6連車はサステナ車両で比較的早く不要になるのかと思っていましたが、現状を見ていると、2030年度ギリギリまでかかる編成が出てくる可能性もあり得るのでしょう。そうなると、結局は2000系6連はあと5年近く必要になる編成が出てくる可能性があるでしょうから、それならばサステナ車両導入までMG車を早めに廃車にし、リニューアル車を6連化するという判断をしてもおかしくはない話ですね。サステナ車両導入が早く進むのならば、このような動きをせず、そのままMG車を8000形で直接廃車にしても良かったのかと思いますが、2000系6連車を長く使う目途があるということで、わざわざ更新車を6連化したのだろうということが、2025年度に導入されないことを見て感じたことですね。
国分寺線 2000系
今後の2000系6連車は?
それでは今後の2000系6連車はどうなるでしょう。現在、6連車は7編成在籍しています。このうち、MG車が2051F,2053F、SIVで未更新車が2049F、SIVでリニューアル車が2047F,2077F,2081F,2091Fです。まず、今年の5月31日にデビューする8000系8103Fで置き換えられるのは、2051Fの可能性が高いのかと思われます。MG車の2編成の中で最も古くに検査を受けた編成だからですね。他にさらに、2053Fの行先表示器がフルカラーLED化されるという動きも起こっており、しばらくの活躍が見込まれます。こういった状況を考えると、今年度の置き換えは2051Fの可能性が高いのかと思います。
2053FがフルカラーLEDになったことも合わせて考えると、他の編成については、次の8000系が入ってくるまで残る可能性、つまり2026年度以降に廃車になる可能性が高いのかな?と思います。2053Fについては、置き換えられてもおかしくはないかと思っていましたが、2053FがフルカラーLED化されたことや、2091F以降の転属車に6連化の動きがありませんので、可能性は低くなったのかなとも思うようになりました。2026年度中に廃車に出来るならば、検査を通さずに廃車に出来るはずですからね。このような展開になるのかなと予想してみます。
今後の西武6連の動向に注目ですね。
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