NO.3230 導入・更新車でもこのカラーが見られています、大分バス「白一色」高速・特急車紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 大分バスの高速路線バス・特急バスの塗装と言いますと、上の画像にもありますように、「EXPRESS OITA塗装」の車が多く運行されておりまして、上の画像の車(画像1、42185・三菱2TG-MS06GP 画像2、12921・日野2TG-RU1ASDA)のようにまとっている姿が見られておりまして、実際に各地で見る事もできております。

 

 この「EXPRESS OITA塗装」は、白地の車体になどのカラーが入った塗装となっておりまして、実際に側面後部~後部にはそう言ったデザインが入っているのが特徴でもあります。尚、後述のように一旦このカラーは中断しておりましたが、令和4年の42185の導入でこのカラーの導入の復活に至っております。

 

 私自身も、正直最初見た時の印象が非常に強く、この塗装に関しましては大変好んでいた塗装でもありますし、そう言った事から高速・特急バスでは大分バス便を選んでいたなど、かつての「とよのくに塗装」からしますと見た目も大きく様変わりした事も伺わせるほどであります。

 

 ただ、令和6年には新たな「EXPRESS OITA」カラーの車が導入されておりまして、白地のカラーに紺色に黄色のラインの車(12949・日野2PG-RU1ASDA)が入っております。今後新車導入か塗り替えでこのカラーが採用されるかどうかはわかりませんが、新たなイメージを持つ車が導入された事には間違いないのではないかと思います。

 

 

 しかし、近年ではカラーを入れず「白一色」で導入されている車も見られておりまして、当初は移籍車、その後は自社発注の導入新車にもこの白一色が見られるようになっておりました。さらに、既存車両までも更新時等で「白一色」に変更された車も見られておりまして、「白一色」の割合も増えつつあるのが現状でもあります。

 

 それでも、先述のように令和4年に導入されました画像1の三菱エアロエースでは、久しぶりの「EXPRESS OITA塗装」で導入されてもいまして、長らく続いておりました「白一色」の新製導入に終止符を打つ形となりました。ただ、後述のように既存車ではその後更新されました車もありまして、再び「白一色」で更新されていたのが現状であります。

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、大分バス高速・特急車で現在まで見られております「白一色」の車に関しまして、これまで収めました画像を含めまして皆様にご紹介してまいります。

 

 

 現在、大分バスの「白一色」の車は10台見られておりまして、内訳が新車が2台、移籍車が3台、塗り替え(更新)が6台(うち1台が廃車売却のためとなっております。これだけ高速・特急用の車両に「白一色」の姿が見られている事も伺えるのではないかと思います。

 

 

 まずは、「白一色」第一号になります、移籍導入車両でもあります三菱エアロバス(42182・三菱KL-MS86MP)をご紹介します。

 

 この車は、平成29年に京王バスから移籍して来ました車でありまして、京王時代は50360を名乗りまして、「中央高速バス」武蔵小金井~羽田空港間のリムジンバスとしても使用されていた車であります。

 

 特徴としましては折戸ドアであるのが特徴でもありますし、さらに移籍当初にはその下の画像のように側面はサボで表示されてもいましたが、現在は以下画像のように前面・リアと同様LED行先を装備しております。そして「白一色」として「EXPRESS OITA」のロゴを入れまして運行を始めておりまして、従来のカラーを施していない分、まっさらな印象さえも感じさせられるのではないでしょうか。

 

 (平成29年撮影、側面サボ時)

 

 この車は、大分バスでは9台目のMS8形式の三菱エアロバスとして導入されていた訳でありましたが、当初は大分中央営業所に所属しまして上の画像にありますように、福岡~大分線「とよのくに号」として運行されておりました。その後、佐伯営業所に転属しまして、佐伯~大分空港線「佐臼ライナー」として運行されておりましたが、「佐臼ライナー」の撤退に伴いまして再び大分中央営業所に戻りまして、「とよのくに号」などに使用されております。

 
 
 次は、同じく移籍車として導入されておりました、日野セレガ(12922・PKG-RU1ESAA)であります。
 
 この車は平成20年式、中央交通からの移籍車との事で、装備から4列シートの貸切車であった車でもありまして、導入に伴いましてトイレが後付けされましたし、後にコンセントも装備されております。
 
 また、日野セレガと言う事でピラーも上部まで見られております。このピラーは、画像1・2の12921などの自社発注車の高速・特急車にはない装備でありまして、この車が大分バスの日野セレガの高速・特急車では唯一の装備となっております。尚、大分バスの日野セレガの高速・特急車の自社発注車では装備はありませんが、貸切車ではピラーは装備されている車も存在しております。
 
 尚、令和元年にはラグビーワールドカップのラッピングも施されておりました。この時には、白一色の姿が見られていない分、これまで見られていなかったカラーの姿が見られておりまして、かつ「ラグビーワールドカップ」をアピールしている姿が見られておりました。やはり、これまでが白一色であった分、このカラーは大変目立っていたのではないかと思います。

 

 

 次は、自社発注車の2TG-MS06形式(2TG-MS06GP)の三菱エアロエースであります。この形式では、「白一色」は2台が存在しておりましたが、冒頭ありましたように3台目で「EXPRESS OITA塗装」が復活に至っております。

 

 まずは、平成30年に導入されました、上の画像・以下画像にあります旧マスクの42183をご紹介しますが、これまでの「白一色」は、上の画像にあります三菱エアロバス・日野セレガと移籍車が続いておりましたが、この車から自社発注車も見られるようになっておりまして、その証としまして以下画像のFUSO AEROのエンブレムが最新排ガス規制のエアロエースである事を実感させるとともに、ついに「白一色」の車が自社発注車にまで広がっていた事も伺わせております。

 

 

 そして、大分・別府~長崎線「サンライト号」などで使用されております、42183の続番42184であります。

 

 この車は、令和元年に導入されました車でもありまして、この車からはフロントスタイルが異なる、いわゆる「令和顔」のスタイルであるのが特徴でもありますが、それとともに42183に引き続きまして「白一色」で導入されておりますので、この後の42185が導入されるまでの間、「白一色」が標準塗装になっているような印象さえも感じさせられておりました。

 

 

 42184の導入の翌年であります令和2年には、移籍導入されました32111(いすゞPKG-RU1ESAJ)が導入されております。この車の前事業者は福岡~宮崎間で高速ツアーバスも運行されておりました佐土原バスでありまして、その証としましてトイレ・パウダールームが装備されておりますし、その文字の姿も見る事ができております。また、この車は大分バスでは久しぶりのいすゞ車でありますので、こういった車で特徴を出しているようであります。

 

 (車内)~その下の画像はパウダールーム部分

 

 それにしても、この「白一色」の姿を見ますと上の画像の12922のような印象でもありますが、見分けはこの姿からもピラーの有無、そして固定窓である所で見分けをつく事ができておりまして、前事業者時代の姿が伺える所ではないかとも思う所でもあります。尚、移籍当初は佐伯営業所に所属しておりまして、「佐臼ライナー」専用車として使用されておりましたが、42182とともに撤退に伴いまして大分中央営業所に転属、「やまびこ号」などに使用されております。

 

 

 ここからは、これまで「EXPRESS OITA」塗装を施されていた既存車両にも、更新によりまして「白一色」となった車をご紹介してまいります。

 

 上の画像・後述の画像の車は、BKG-規制の三菱エアロエース(BKG-MS96JP)でありまして、上の画像の42171、後述の42170が大分バスで最初に導入されましたエアロエース高速車でありまして、42171は導入されましてから「とよのくに号」などで使用されておりました。これまでは、後述のようにカラーも入っておりましたが、令和2年の更新で「白一色」に改まっておりました。この姿からも、移籍車・自社発注車に続きまして、この画像を見ましても、ついに既存の車両にも白一色の車が登場した事が実感させられる姿ではなかったでしょうか。

 

 「EXPRESS OITA塗装」時代の42171であります。この場合には、画像のようにカラーが入っておりますので、大分バスの高速・特急用車両と言う所が出ていたのではないかとも思います。しかし、その後上の画像のように姿を変える事になりますので、見比べてみましても、現在の姿が裸になったような、まっさらな感じであった事も伺わせます。尚、この車は昨年廃車売却されておりまして、恐らくはインバウンド系事業者に流れているようであります。

 

 

 令和3年には、夜行用として導入されておりました42170が「白一色」に改められております。この42170は廃止されました大分~鹿児島線「トロピカル号」に導入されましたが、廃止後こちらも後に廃止となります「パシフィックライナー」に転用されましたが、廃止後に更新されまして「白一色」化されております。尚、この車は大分・別府~神戸・大阪・京都線「SORIN号」や、以下画像の大分・別府~長崎線「サンライト号」でも走る姿も見られておりまして、これら路線の予備車としての存在も見られるようになっております。

 

 42170の「EXPRESS OITA塗装」、「国道九四フェリー」ラッピング時代の姿です。その後「白一色」化される事になりますが、同時の更新で各座席オーディオがあった部分にUSBポートも設けられておりますので、装備的には電源の心配もなくなったのはよかったかとは思います。

 

 (「EXPRESS OITA塗装」時代)~「トロピカル号」

 

 (「国道九四フェリー」ラッピング時代)~「パシフィックライナー」

 

 

 また、これら2台が導入されました翌年の平成21年に導入されました42174も、42170・42171と同様に令和3年に「白一色」に塗り変わっております。残念ながら、撮影画像は収めておりませんが、これでBKG-規制車が全車「白一色」化されるに至っております。

 

 (「EXPRESS OITA塗装」時)

 

 (「白一色」化後)~少々見にくい事はご了承ください

 

 

 次は、三菱エアロバスの42169(三菱PJ-MS86JP)であります。この車は、大分~熊本線「やまびこ号」専用車として平成19年に導入されて以来、長らく大分~熊本間を運行されております。

 

 この車は、「とよのくに号」で使用されております42167・42168(現・いずれも廃車売却)とともに導入されたものでありまして、「とよのくに号」専用車2台が3列シート車なのに対しまして、この車のみ4列シート車での導入となっておりました。また、平成18年導入車まで見られておりました幕式行先からLED行先に変更されておりまして、見た目からも変化が見られております。

 

 そして、令和元年12月より「白一色」で「やまびこ号」の運用に復帰しておりまして、その際に各座席にコンセント設置などと言った工事が施行されております。それにしても、上の画像にもありますようにカラーが入っていた頃からしますと、カラーがない姿はまさに「裸」になったなと言う印象さえも感じさせられますし、同じエアロバスでしたら42182の印象さえも感じさせられる所でもあります。

 

 それにしても、上の画像からもわかりますように以前は社章も設けられておりましたが、社章がなくなっている事は正直残念かなとも思う所でしょうか。やはり、側面~リアで見られておりましたカラーに加えまして、前面に見られておりました社章がないと言うのも、会社の「顔」でもある訳ですので、やはり寂しい所ではないでしょうか。

 

 

 この他、12844(日野PKG-RU1ESAA)も令和4年秋に「白一色」化されております。この12844は「やまびこ号」に使用されている車でありまして、大分バスの高速・特急用では初めて導入されました現モデルの日野セレガでもありますが、三菱エアロエースの「EXPRESS OITA塗装」の新車導入があったにもかかわらず、引き続き「白一色」化された車でもありますので、更新による経費削減もあるのかな?と言う印象さえも感じさせられる所ではあります。

 

 (「EXPRESS OITA塗装」時)

 

 

 そして、「やまびこ号」向け三菱エアロエースでもあります42178(三菱QRG-MS96VP)も「白一色」化されております。この車は新製導入時は「EXPRESS OITA塗装」が見えておりましたが、その後その下の画像にもありますように「国道九四フェリー」のラッピングが見られておりました。しかし、前「EXPRESS OITA塗装」が採用されました42185導入後にもなります令和6年1月に「白一色」化されておりまして、導入当初の見た目としますと変化している事が伺わせておりますし、前カラー採用後にも「白一色」が見られている事もわかります。

 

 (導入当初、平成25年撮影)

イメージ 6

 

 (「国道九四フェリー」ラッピング、令和3年撮影)

 

 

 今回は、大分バスの「白一色」となっております高速・特急車をご紹介しましたが、やはりカラーが入ったものと入っていないものとでは見た目からも大きく違うのではないかと思いますし、入っていませんでしたら寂しい印象でもありましたでしょうか。現在は、ご紹介しておりますように新たな「EXPRESS OITA塗装」がみられるようになりましなりましても既存車両まで「白一色」に変わって来ておりますので、これからも並行してカラー付き・カラーなしが見られる事にはなるようではあります。それでも、カラーが入っている方がいいと思われる方はいらっしゃるのではないかとは思いますが、これは仕方なく受け入れる所ではないかと思ってなりません。