最後の通勤編成 783系 CM2編成 は今後どうなる?運用面などを見る


こんにちは!
今回はJR九州の783系に関する記事を書いていきたいと思います。
いよいよGWが終わりましたね。GWはねぇ…人が多くてね(笑)結局255系も見に行かずに終わりましたよ。まあ、これまでさんざん撮り、乗りましたから、これだけ人が多い時期にわざわざ行かなくても良いのかなという感じですね。今日からようやく人が少なくなるので、また色々行ってみたいです。そんなGWはJR九州でも鹿児島本線長崎本線で臨時列車が走る時期で、今年も実際に多数走りました。有田陶器市が開催されているからですね。昨日まで快速・特急の有田陶器市号が多数運行されていました。特急列車の有田陶器市みどり号は787系,885系,783系が(783系は4+4連結で1編成扱いとしています。)それぞれ1編成ずつ、3往復設定されます。このようになるため、JR九州の特急は普段よりも予備が少なくなります。特に783系は普段みどり編成ハウステンボス編成ともに4運用5配置ですので、有田陶器市号に臨時でもう一編成使われるとゼロ予備になります。そういった状況ですので、GWは783系最後の通勤編成となったCM2編成も駆り出されていたようです。今回考えたいのはそのCM2編成です。長崎新幹線が開業した2022年9月以降、783系通勤編成で現役の編成はCM2編成の1編成のみとなってしまいました。先日、長らく疎開していたCM33編成が解体されたので、2025年4月以降は現存する最後の通勤編成となりました。1編成のみ残ったCM2編成は定期運用を持たず、波動用として活躍しています。このCM2編成、果たして今後どうなるのか、廃車になることはあるのか?このことについて考えてみたいと思います。

783系 通勤編成

そもそもなぜCM2編成が残っているのか?ということですが、先ほど書いた通り予備や波動用の為ですね。ハウステンボス/みどりの臨時増便や修学旅行などでの波動運用があると、予備ゼロになってしまいますので、この対策として残っているものと思われます。CM2編成については、本来ならば残らなくても良いはずの存在ではありました。もともとみどり用編成は6編成在籍していたため、みどり編成の予備は2でした。しかし、2021年8月豪雨の際、みどり編成のうちの1編成、CM15編成が北方駅で水没する事故がありました。この事故でCM15編成は使用不能になってしまい、みどり編成の予備は1編成になってしまいました。こういった事情があったため、783系の予備を作るには通勤編成を1編成残さざるを得ない状況になってしまったというわけです。CM15編成が水没して使用不能となった当初は、2021年3月に運用離脱をしていたCM33編成が復活するという形になりましたが、2022年9月でこの復活も終了。そして2022年9月以降はCM2編成が残っている状況です。仮にCM15編成が水没していなければ、CM2編成は現在残っていなかったのかもしれませんね。

それではCM2編成の今後ですが、現在の783系運用数を維持するなら、廃車にはしないのではないか?とは思いますね。結局の所、783系が臨時運用に就くと、予備ゼロになってしまうこともありますから、この状況でCM2編成を廃車にするとかなりカツカツな状態になりそうです。そもそもCM15が水没していなければ、CM2がいなくとも、CM15がそのまま残る形で現在の編成数は確保されていたはずですので、残る編成は変わってしまったとはいえ、CM2を入れて計画通りの配置数となっているはずなのですよね。計画通りの配置数である以上、CM2をそんなに早く潰す必要性も特段見当たらないのかな?という気はします。
ただCM2を敢えて早く潰すならば、やりようがないわけではないのかなという気はします。885系787系を活用すれば、必ずしも置き換えが不可能ではないのかなという気はします。南福岡に在籍している885系787系の6連編成は、予備数が2設定されており、783系よりは予備に余裕があります。例えば有田陶器市みどりや波動運用などの臨時運用から783系を撤退させ、787系885系でしか行わないというような形にするならば、ギリギリCM2編成は廃車すること自体は出来そうなのかな?とは思うところです。ただ、正直ここまでしてCM2編成を潰す理由はないでしょうし、みどりハウテンそれぞれ予備1であること自体も結構キツキツですから、現在の運用数を維持した状態で、このような動きになる可能性は低いのかなと思うところです。
一方で、今後長崎本線の特急運用が削減され、余剰が出た787系885系で一部の783系運用を置き換え、783系の運用に余裕が出た場合は、廃車となる可能性はあり得るかもしれませんね。仮に長崎本線のダイヤが変わるとすれば、来春以降になるのかと思われます。このあたりでの長崎本線特急の運用の変化は鍵になるのかもしれません。
CM2編成は前回全検が2015年、要検が2020年なので、そろそろ全検時期です。おそらく走らない期間は休車にすることで検査期限を稼いでいるのだろうと思いますが、さすがにそろそろ切れる頃合いかと思います。全検が切れる際に何らかの動きがあるのかは注目ですね。783系通勤編成は2020年代に入ってから全検を受けた編成もいたのですが、そちらは廃車になり、CM2が残っているという点も若干気にはなります。どうなるでしょうね。全検は一つ注目です。
今回はCM2に関する記事でした。最後の通勤編成、いつまで残るか注目です。
最後までご覧いただきありがとうございました!
P.S.
余談ですが、783系CM2編成を見ていると485系波動用だったDO32編成を思い出すんですよね。DO32廃車からもう10年ですが、また783系CM2という人気者が出てきたわけですから、JR九州もなんだかんだ面白い波動用車を残すよな…と思いますね。まあ、CM2編成が残ったのは意図的ではないでしょうけれどもね。
※記事執筆後に思い浮かんだシナリオ、減便に関する記載を追記しました。