これまでも当ブログでもご紹介しておりますように、福岡市交通局(福岡市地下鉄)では、空港線(姪浜~福岡空港間)・箱崎線(中洲川端~貝塚間)向けに新たな電車として4000系電車が導入されておりまして、現在既に3編成の運行も行っておりまして、これら空港線・箱崎線に加えまして、JR九州筑肥線にも姪浜~筑前前原間で乗り入れを行っております。
この4000系電車は、既存車でもあります1000N系電車の置き換えとして導入されているものでありまして、現在の1000N系電車の編成数でもあります18編成が導入される事にもなっております。
この電車自体には、これまでの1000N系電車・2000N系電車で見られなかった技術が導入されておりまして、画像からもわかりますようにロングシートとなっておりますが、区切られてもいます1人あたりの座席幅が480ミリと、国内最大の座席幅となっておりまして、これまでの7人掛けから6人掛けに変更されております。
(シート)~6人掛けです
また、福岡空港方の先頭車となります6号車の乗務員室寄りには、新たに「フリースペース」が設けられておりまして、中央部の座席がないなどの特徴があります。これは、ベビーカーやキャリーケースを置きやすくしているのも特徴でもありまして、特に大きなキャリーケースの姿が見られます福岡空港利用者にはふさわしいものであると言ってもいいかと思います。
さらに、反対側に関しましても窓の両端に座席が1席ずつしかない部分も見られておりまして、先述のキャリーバックや車椅子・ベビーカーでの利用者にも利用しやすくなっておりますし、1席ずつしかない分介助者やベビーカーを使う親御さんにも利用しやすいようになっております。
そして、隣の車両に行く貫通扉でありますが、これまでの車両では、1000N系電車・2000N系電車では重い扉を開け閉めするのが大変でしたが、この4000系電車ではアシストレバーが採用されておりまして、力を入れなくても開閉できるようになっております。
この他にも、液晶ディスプレイが増設していましたリ、扉の幅が拡大されてもいますし、ユニバーサルデザインに基づきました優先座席も設けているなどの技術が見られております。
(詳しくは・・・)
現在は、令和6年に上の画像1の第1編成(25編成)が4月に、9月には第2編成(26編成)が導入、そして12月には以下画像のように第3編成であります27編成が導入されておりまして、いずれも神戸市にあります川崎車両から山陽線・鹿児島線・長崎線・唐津線・筑肥線を経由しまして甲種輸送が行われております。
(25編成甲種時)
(26編成甲種時)
(27編成甲種時)
(27編成)~上の画像10もです

(入線直後)
それでも、連結作業に向けた準備は行う事になります。実際に数メートル手前にDE10 1209号機が停車、その間にその下の画像にもありますように、連結器やジャンパ線をつなぐための準備を行っておりました。
この後、キハ125形気動車1両編成によります佐賀駅からの5859Dが西唐津駅ホームに入線してきました。この時は数名の乗客を確認しましたが、乗客も隣に変わった電車の姿があった事に気付かれていたでしょうか・・・?
連結直後の姿です。連結できていた事を確認していたようですし、ジャンパ線をつなぐなどを慎重に行っておりました。これから姪浜駅までこのようにつないでいるようにもなります。
その後、推進運転で一旦西唐津駅寄りへ押されまして、到着時と別の位置で発車を待つ事にもなります。もちろん、その際には無線で連絡を取り合っていたようではありますが、そうした運転士の方と係員との連携もあるからこそ作業が円滑にできていると言ってもいいかと思います。
推進運転で移動直後の姿です。その下の画像の移動前としますと、左端に見えております乗務員室に入るための通路の部分まで移動している事がお分かりいただけるのではないかと思います。この画像・最後の画像を収めた後、私は和多田駅へと移動、筑肥線での通過シーンを待つ事にもなります。ちなみに、今回の西唐津駅の撮影者は10数名ほどは見られておりまして、年度初めと言う事もありまして、前回よりは多く見られていたようでした。
(移動前)~上の画像20と別位置です
次の撮影駅の和多田駅です。この和多田駅は筑肥線では最初の駅となりますが、これまで3回とともに、通過列車を収めるためにやって来ておりました。
今回も、筑肥線自体が定刻で運行されていた事もありまして、筑肥線の最終列車であります637C(和多田駅0時36分着)が和多田駅を発ちまして、既に西唐津駅を発ちまして唐津駅へ来ておりました甲種輸送列車を行き合いまして、この後和多田駅を通過する形となっておりました。
0時40分過ぎ、甲種輸送列車は和多田駅を通過して行きます。これまでは、この和多田駅通過直前には汽笛を鳴らしておりましたが、今回は汽笛を鳴らさずに和多田駅に入線・通過しておりました。尚、これで今回の撮影は終了ともなりました。
今回は、福岡市地下鉄4000系電車28編成の甲種輸送の模様を西唐津駅・和多田駅で収めたものからご紹介しましたが、この4000系電車の導入も、昨年4月からもう4編成目に入っております。それほど1000N系電車との置き換えも進む事にもなるでしょうし、今後もさらに甲種輸送の姿は見られる事になるようですので、より4000系電車の割合も徐々に増える事にもなるようであります。その一方で、1000N系電車にも運用離脱・廃車となるリミットとなる編成も、末っ子の18編成など見られる事にもなるでしょうから、収める機会があります方は、記録はお早めにしていただければとも思っております。