NO.3215 令和7年度初の導入・通算4編成目です、福岡市地下鉄4000系甲種 in 唐津地区 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 これまでも当ブログでもご紹介しておりますように、福岡市交通局(福岡市地下鉄)では、空港線(姪浜~福岡空港間)・箱崎線(中洲川端~貝塚間)向けに新たな電車として4000系電車が導入されておりまして、現在既に3編成の運行も行っておりまして、これら空港線・箱崎線に加えまして、JR九州筑肥線にも姪浜~筑前前原間で乗り入れを行っております。

 

 この4000系電車は、既存車でもあります1000N系電車の置き換えとして導入されているものでありまして、現在の1000N系電車の編成数でもあります18編成が導入される事にもなっております。

 

 この電車自体には、これまでの1000N系電車・2000N系電車で見られなかった技術が導入されておりまして、画像からもわかりますようにロングシートとなっておりますが、区切られてもいます1人あたりの座席幅が480ミリと、国内最大の座席幅となっておりまして、これまでの7人掛けから6人掛けに変更されております。

 

 (シート)~6人掛けです

 

 また、福岡空港方の先頭車となります6号車の乗務員室寄りには、新たに「フリースペース」が設けられておりまして、中央部の座席がないなどの特徴があります。これは、ベビーカーやキャリーケースを置きやすくしているのも特徴でもありまして、特に大きなキャリーケースの姿が見られます福岡空港利用者にはふさわしいものであると言ってもいいかと思います。

 

 さらに、反対側に関しましても窓の両端に座席が1席ずつしかない部分も見られておりまして、先述のキャリーバックや車椅子・ベビーカーでの利用者にも利用しやすくなっておりますし、1席ずつしかない分介助者やベビーカーを使う親御さんにも利用しやすいようになっております。

 

 そして、隣の車両に行く貫通扉でありますが、これまでの車両では、1000N系電車・2000N系電車では重い扉を開け閉めするのが大変でしたが、この4000系電車ではアシストレバーが採用されておりまして、力を入れなくても開閉できるようになっております。

 

 この他にも、液晶ディスプレイが増設していましたリ、扉の幅が拡大されてもいますし、ユニバーサルデザインに基づきました優先座席も設けているなどの技術が見られております。

 

 (詳しくは・・・)

 

 

 現在は、令和6年に上の画像1の第1編成(25編成)が4月に、9月には第2編成(26編成)が導入、そして12月には以下画像のように第3編成であります27編成が導入されておりまして、いずれも神戸市にあります川崎車両から山陽線・鹿児島線・長崎線・唐津線・筑肥線を経由しまして甲種輸送が行われております。

 

 (25編成甲種時)

 

 (26編成甲種時)

 

 (27編成甲種時)

 

 (27編成)~上の画像10もです

 
 
 尚、1000N系電車は、現在まで画像の16編成・17編成の廃車が見られておりまして、既に解体も実施しているようでありますし、今後は末っ子の18編成も夏には廃車予定との事であります。それにしても、16編成は日本車輛、17編成は東急車輛(現・総合車両製作所)、18編成は日立製作所と、各1編成しか見られないメーカーでもありますし、検査の関係とは言え、末期導入の車両が先に廃車となると言うのも残念ではありましょうか・・・。
 
 (16編成)
 
 (17編成)
 
 (廃車予定、18編成)
 
 
 さて、今回ここからご紹介しますのは、今年度令和7年度最初の導入編成となりました、28編成の甲種輸送のシーンを収める事ができておりましたので、皆様にご紹介してまいります。
 
 
 今回の甲種輸送は、川崎車両にとりましても令和7年度最初の発送でありまして、去る4月1日に発送、翌2日夕方九州入り、そして3日未明に姪浜駅に到着と言う行程でしたが、これまで3編成では、佐賀県唐津市の唐津駅・西唐津駅・和多田駅の3駅で甲種輸送シーンを収める事ができておりましたが、今回4月2日撮影は唐津駅では収めず、西唐津駅からのスタートとなりました。画像が西唐津駅到着直後の列車でありますが、これまでと同様2番線にて機回しとともに折り返すようになります。
 
 今回の牽引機は、これまでの3編成の牽引機でありましたDE10 1638号機ではなく、DE10 1209号機が初登板となりました。この後、機回しのために分割されまして、一旦西唐津駅に隣接します唐津車両センター構内へと引き上げる事にもなります。
 
 (分割直後)
 
 
 DE10 1209号機が唐津車両センター構内に引き上げまして、28編成の姪浜方先頭車の4128、2号車の4228であります。この時4128の先頭部には、窓上の部分に汚れが見られていたのが気になる所でしたが、これも神戸からの長い旅を駆けてきた証でもあると言ってもいいかと思いますし、兵庫駅からここまでずっと機関車が前に付いていた事を思いますとわからなくはない所でもありましょうか。
 
 (4228)
 
 
 4228を収めた後、西唐津駅止まりの103系1500番台電車E13編成によります371Cがやってまいりまして、恒例の2ショットを収めました。前回の27編成の時には「国鉄色」でありましたE12編成でありましたが、今回は従来のカラーであった事は運用面を考えますと致し方なかったでしょうか。
 
 
 103系1500番台電車E13編成が唐津車両センターに入りました後、今度はその唐津車両センターに待機しておりましたDE10 1209号機が、機回しのために西唐津駅のホームを通過して行きました。この後、後述の場所に一旦停車するようになりますが、この時が4000系電車から離れて2ショットになった時でもありました・・・。
 
 そのDE10 1209号機は、画像のように西唐津駅の先の方に一旦停車、この後唐津線本線上で折り返しまして、後述のように今度は4628号に連結するようにもなります。
 
 
 DE10 1209号機が本線上に引き上げた直後の画像です。画像のように、4628号を先頭にした姿を収めておりましたが今度はそのDE10 1209号機に連結される事にもなります。尚、この6号車462*にはこれまでも「ちかまる」などのぬいぐるみなどが甲種輸送に同行したりしておりましたが、今回は福岡市地下鉄の環境キャラクターであります「メコロ」のポスターが窓に貼ってありましたし、ぬいぐるみも置かれておりまして、今回の甲種輸送に同行していたようでした。
 
 (4628)~フリースペース部分の窓(手前側の窓)に「メコロ」のポスター・ぬいぐるみがありました
 
 
 さて、本線上に停車しておりましたDE10 1209号機のヘッドライトが点灯しまして、この後連結に向けて動くようにもなります。
 
 DE10 1209号機は、2番線に入線しました。ただ、この後すぐには連結には進まず、佐賀駅からの5859Dの西唐津駅到着までは連結作業は行わず、2番線上で一旦待機と言う事にもなります。

 

 (入線直後)

 

 それでも、連結作業に向けた準備は行う事になります。実際に数メートル手前にDE10 1209号機が停車、その間にその下の画像にもありますように、連結器やジャンパ線をつなぐための準備を行っておりました。

 

 

 この後、キハ125形気動車1両編成によります佐賀駅からの5859Dが西唐津駅ホームに入線してきました。この時は数名の乗客を確認しましたが、乗客も隣に変わった電車の姿があった事に気付かれていたでしょうか・・・?

 

 
 その5859Dが西唐津駅に入線、そして唐津車両センターに入場しました後、連結作業が始まりました。既にこの西唐津駅では、3編成の機回しを実施していたため、慣れていたようにも思いましたが、それでも他の編成と異なる部分はあるでしょうから、そこは慎重に作業を行っていたようでした。

 

 連結直後の姿です。連結できていた事を確認していたようですし、ジャンパ線をつなぐなどを慎重に行っておりました。これから姪浜駅までこのようにつないでいるようにもなります。

 

 

 その後、推進運転で一旦西唐津駅寄りへ押されまして、到着時と別の位置で発車を待つ事にもなります。もちろん、その際には無線で連絡を取り合っていたようではありますが、そうした運転士の方と係員との連携もあるからこそ作業が円滑にできていると言ってもいいかと思います。

 

 

 推進運転で移動直後の姿です。その下の画像の移動前としますと、左端に見えております乗務員室に入るための通路の部分まで移動している事がお分かりいただけるのではないかと思います。この画像・最後の画像を収めた後、私は和多田駅へと移動、筑肥線での通過シーンを待つ事にもなります。ちなみに、今回の西唐津駅の撮影者は10数名ほどは見られておりまして、年度初めと言う事もありまして、前回よりは多く見られていたようでした。

 

 (移動前)~上の画像20と別位置です

 

 

 次の撮影駅の和多田駅です。この和多田駅は筑肥線では最初の駅となりますが、これまで3回とともに、通過列車を収めるためにやって来ておりました。

 

 今回も、筑肥線自体が定刻で運行されていた事もありまして、筑肥線の最終列車であります637C(和多田駅0時36分着)が和多田駅を発ちまして、既に西唐津駅を発ちまして唐津駅へ来ておりました甲種輸送列車を行き合いまして、この後和多田駅を通過する形となっておりました。

 

 

 0時40分過ぎ、甲種輸送列車は和多田駅を通過して行きます。これまでは、この和多田駅通過直前には汽笛を鳴らしておりましたが、今回は汽笛を鳴らさずに和多田駅に入線・通過しておりました。尚、これで今回の撮影は終了ともなりました。

 

 

 今回は、福岡市地下鉄4000系電車28編成の甲種輸送の模様を西唐津駅・和多田駅で収めたものからご紹介しましたが、この4000系電車の導入も、昨年4月からもう4編成目に入っております。それほど1000N系電車との置き換えも進む事にもなるでしょうし、今後もさらに甲種輸送の姿は見られる事になるようですので、より4000系電車の割合も徐々に増える事にもなるようであります。その一方で、1000N系電車にも運用離脱・廃車となるリミットとなる編成も、末っ子の18編成など見られる事にもなるでしょうから、収める機会があります方は、記録はお早めにしていただければとも思っております。