福岡エリアを走るJR九州、西鉄、福岡市地下鉄の列車を撮影しています。
今回の記事では、博多駅から大野城駅までの駅で撮影したJR九州の列車を取り上げます。
取り上げた車両は順次動画も制作して公開する予定です。
博多駅
水戸岡鋭治氏が手がける特急の元祖とも言える787系は、特急「リレーかもめ」「かささぎ」「きらめき」などで博多駅に乗り入れています。
登場当時、メタリックなグレーにロゴを散りばめたデザインは衝撃的で、30年経った今も古さを感じません。
長崎方面の特急「リレーかもめ」、大分方面の特急「ソニック」を中心に運用される885系は博多駅で一番よく見かけました。
同じ「ソニック」で運用される883系はタイミングが合わず、撮影できませんでした。
台湾の振り子式特急電車TEMU1000型「太魯閣号」は885系をベースにしています。
見た目上の印象はTEMU1000型よりも、最新型の特急電車EMU3000型の方が似ているように感じます。
なお、いずれも日立製作所製の車両ですが、EMU3000型は振り子式ではありません。
台湾の特急電車EMU3000型の動画は、下のリンクからご覧いただけます。
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国鉄からJRに移行した後、最初の特急形電車として登場した783系は、特急「みどり」「ハウステンボス」などで博多駅に乗り入れています。
グリーン系の「みどり」とオレンジの「ハウステンボス」が連結し、途中の早岐駅まで運行されています。
JR(四国)からJR(九州)への車両譲渡というレアな経緯を持つディーゼル車のキハ185系は、特急「ゆふ」で博多駅に乗り入れています。
本家JR四国では運用が大幅に減っているキハ185系ですが、福岡エリアのほか、熊本エリアなどで活躍が続いています。
バラエティ豊かなD&S(デザイン&ストーリー)列車も博多駅に乗り入れています。
ゴールドのカラーリングが眩しい「或る列車」は、JR四国で2011年に廃車となったキハ47形を譲り受けて改造した車両です。
撮影日は博多駅〜由布院駅を往復する団体臨時列車の運用についていました。
撮影時は鹿児島本線の列車に遅れが生じており、「或る列車」の発車直後に787系「36ぷらす3」の佐世保行きが立て続けに入線してきました。
3号車はビュッフェが設置されたサロシ786形です。
この車両は2003年までビュッフェがありましたが、いったん廃止され普通車に変更された後、「36ぷらす3」への改造時に再度ビュッフェが設置された経歴を持ちます。
この日はD&S列車の運行が重なっており、わずか1時間ほどの間に3本目の特急「かんぱち」由布院行きが入線しました。
列車名は下りが「かんぱち」、上りが「いそろく」で異なっています。
使用される車両は2R形で、1、3号車がもと「いさぶろう・しんぺい」のキハ47形、2号車がキハ125形となっています。
種車が異なるため、裾絞りのあるもとキハ47形とストレートのキハ125形で車体幅が異なります。
この列車はデザインの担当が水戸岡鋭治氏(ドーンデザイン研究所)から大分県のベストリビング社に変わっています。
笹原(ささばる)駅
笹原駅は博多駅から鳥栖方向に2つ目の駅です。
既にJR東日本では全て引退してしまった415系1500番台も朝夕を中心に8両編成で運用についていました。
九州で「原」の入る駅名は筑前前原(ちくぜんまえばる)や春日原(かすがばる)など、「ばる」と読むのがおもしろいです。
811系はリニューアル車の方が多くなっている印象で、原型車はリニューアル車と連結した運用のみ見ることができました。
南福岡駅
南福岡駅は笹原駅の隣駅で、JR九州最大の車両基地である南福岡車両区が隣接しており、当駅始発・終点の列車も多く設定されています。
813系はJR九州の一般形車両の最多数を占めており、快速から普通列車まで幅広く運用されていました。
南福岡駅は1番線が本線のため、特急列車の通過待ちをする2番線の下り列車が撮影しやすかったです。
大野城駅
大野城駅はかつて白木原(しらきばる)という名前でしたが、1989年に現駅名に変更されています。
コロナ禍まで利用者数が増加しており、現在は快速停車駅に昇格していますが、下りホームの鳥栖寄りは利用者が少なく、撮影しやすかった印象です。
リニューアルされた811系は車内の座席が転換クロスシートからロングシートに変更されています。
少し残念な気もしますが、朝に乗車した鹿児島本線の列車は首都圏並みの混雑だったので、ロングシートの方が適しているという判断なのかと思います。
今回撮影した駅では何と言っても博多駅の車種の多さが印象的です。
九州新幹線の開業により、鹿児島本線を南下する特急列車はなくなりましたが、大分方面、長崎方面、由布院方面に向かう列車が頻繁に発着します。
日によって異なりますが、D&S列車が運行されると車種はさらに豊かになります。
快速、普通列車に使用される車両も古豪の415系から最新の821系まで6形式の車両が使用されています。
より規模の大きな大阪駅や名古屋駅と比べても車種のバリエーションは上回っており、日本有数と言っても過言ではないと思います。
博多駅の撮影は3時間程度でしたが、レアな車両を含めよい記録になりました。
次回記事【その2】では、二日市駅から久留米駅で撮影した列車を取り上げます。
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