西野尻駅【三重県】(三岐鉄道三岐線。2023年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
三重県最北端の市である「いなべ市」の北部、藤原岳の東側山麓に広がる農村地帯に位置する三岐鉄道三岐線の駅で、線内唯一の終日無人駅である、
西野尻駅 (にしのじりえき。NISHINOJIRI Station) です。
 
  
駅名  
西野尻駅 (駅番号なし)  
 
所在地  
三重県いなべ市 (旧・員弁郡藤原町)     
 
乗車可能路線  
三岐鉄道:三岐線  
 
隣の駅  
近鉄富田方……東藤原駅   
西藤原方………西藤原駅  
 
訪問・撮影時  
2023年5月  
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅(1931年開業)。
駅舎………………×(開業時に駅舎が存在していたかどうかは不明です)。
出入口……………東側のみ。西からは約100m南東の踏切を渡って東側へ。
バリアフリー……△(ホームへは階段orスロープを利用。但しスロープは手すり無し)。
点字ブロック……未設置。
駅前広場…………×(未舗装の広いスペース有。
           最寄りのバス停留所は約50m東の県道614号沿い)。
 
 


駅出入口です。南西を望む。
東側を並行する県道614号から少し西へ入った所に出入口があります。
正面に階段出入口が、右側にスロープ出入口があります。
手前には未舗装の広いスペースがありますが、事実上の駅前広場と思われます。
左側の線路沿いには屋根付きの無料駐輪場があります。
 
 

駅前です。南東を望む。
右手に出入口があり、右前方に無料駐輪場と、駅西側とを結ぶ踏切があります。
駅前は畑が多いですが、少し南東~東へ進むと西野尻の集落に入ります。
まあまあの規模の集落ですが、商店は少ないです。
 
 

駅前です。北西を望む。左手に出入口があります。
こちら側は民家が少なく、畑と雑木林が混在した農村風景が広がっています。
 
 

ホームより南西を望む。
一方、駅裏の西側も民家は少なく、三岐線の近くまで西約3.3kmにそびえる藤原岳の山林が迫っています。
 
 


ホーム上にある待合所です。上写真は南東(近鉄富田方)を、下写真は北東(駅外方)を望む。
この待合所が駅舎代わりになっています。
ベンチが置いてあり、壁面には時刻表、運賃表、要望箱(郵便受けのようなもの)が掛けられています。
 
駅員配置………なし(無人駅)。
自動改札機……なし(左側にある無札証明(乗車駅証明書)を取ってから乗車して下さい)。
ICカード………利用不可。
       もしICエリア内(近鉄)から乗り越しの場合は後々面倒です。
       まず当駅下車時は三岐鉄道線のみの運賃が徴収されると思われます)。
幅広通路………○(駅構内は車いす通行可能。但し出入口のスロープに手すり無し。
         点字ブロックは未設置)。
窓口……………なし(駅舎が存在しないため)。
自動券売機……なし(きっぷ不所持で乗車の場合は前述の無札証明を取ってから乗車し、
          下車駅で精算します)。
自動精算機……なし(精算は車掌へ。ワンマンの場合は運転士へ)。
トイレ…………なし(ご注意下さい。車内にもトイレがありません)。
売店……………なし(最寄りの飲料自動販売機は約250m東の商店跡です)。  
コンビニ………なし(1km圏内に店舗はありません)。
 
 

階段出入口より駅外方を撮影。北東を望む。
左手にスロープ出入口があります。
 
 

建植式駅名標です。非電照式です。
三岐鉄道の標準デザインで、下部には三岐鉄道のコーポレートカラーである(?)黄色と橙色のラインが引かれています。
駅ナンバリングは導入されていません。
 
 

駅構造……地平駅。南東~北西方向。
配線………単式ホーム1面1線(棒線駅)。
 
番線番号は付けられておらず、下り西藤原行き、上り近鉄富田方面とも同じホームから発車しますので、乗り間違えないよう注意が必要です。
 
ホーム有効長……3両分。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………全体的に狭いですが、奥の近鉄富田方はやや広いです。
上屋(屋根)………西藤原方(手前側のスロープ出入口付近)の約6mのみ。 
ホーム上設備……待合所(ベンチ有)。無札証明は待合所内に有。
 
ホームの西藤原寄りにスロープ出入口と階段出入口があり、階段出入口のすぐ先に待合所があります。
 
写真は近鉄富田方を望む。 
 
 


西藤原方を望む。
手前側はホーム幅が広くなっています。
待合所の手前には物置が複数ありますが、雪対策の道具が入っているのでしょうか?
この地域(いなべ市藤原地区)は降雪が多いと思われます。
尚、三岐線の末端区間(東藤原~西藤原)は貨物列車が走らず、旅客列車のみの運行です。
 
 

近鉄富田方を望む。
ホーム端のすぐ先に踏切があります。
この先、右側にそびえる藤原岳に沿って、左手に集落や田畑を見ながら南東~南南東へ走りますが、時折林の中を走ります。その後、太平洋セメント藤原工場に囲まれた中を南下して走り、やがて右から太平洋セメントの専用線(貨物線)が合流すると住宅地に入り、東藤原駅へと至ります。当駅以南は貨物列車が運行されています。
 
 

西藤原方を望む。
この先、左側にそびえる藤原岳に沿って農村風景や林の中を北西へ走り、やがて右手に集落が現れると、ほどなくして終点の西藤原駅へと至ります。
 
  
あとがき  
下車(乗車)時・・・2023年。          
 
単式ホーム1面1線の棒線駅で、三岐線の駅で唯一駅舎がありません。直接ホームヘ出入りする形です。線路東側にホームがあります。駅前は畑が広がっていますが、東側に大きな集落が形成されています。一方、駅裏の西側は藤原岳の山林が広がっています。
  
鉄路のみでのアクセス(ルートは一例です)    
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
       新幹線(名古屋)近鉄名古屋線急行(近鉄富田)三岐鉄道三岐線の西藤原行きに乗換。 
難波から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
       大阪市内から近鉄名阪乙特急(近鉄四日市)急行or普通(近鉄富田)三岐線に乗換。
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・なし  
飲食チェーン店・・・なし    
 
東京からの到達難易度はやや高いですが、三岐鉄道三岐線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は西野尻駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:地理院地図、Google地図、Wikipedia)