筑豊電鉄に乗って木屋瀬宿記念館に行きました。筑豊電鉄は路面電車のような車両が路面電車のような駅間を走る路線ですがれっきとした普通鉄道です。
(筑豊電鉄は全線複線電化です)
・木屋瀬駅まで乗車し木屋瀬宿記念館へ
筑豊電鉄は黒崎駅の駅ビル「コムシティ」の1階から発着します。黒崎駅前駅の隣はバスターミナルになっており、JR、筑豊電鉄、路線バスの乗り換えが便利なように配慮されています。車両が駅に入ってくるところだけ見ると、本当に路面電車のようですね。今回乗車したのは低床タイプの5000形でした。筑豊電鉄では古くからある3000形と、新型で低床タイプの5000形が運用されており、半分程度の頻度で5000形にあたります。どの便が低床タイプかは、ホームページ上の駅通過時刻表で公開されています。
(黒崎ターミナルに乗り入れるちくでん5000形)
「へい!ちくてつ1日フリーきっぷ」は、車内で運転手さんに声をかけて発券してもらいます。日付を手書きしてもらいました。筑豊電鉄は車両の見た目は路面電車ですが、線路は普通鉄道規格で整備されているようで、道路上を自動車などと一緒に走るのではなく専用軌道上を走ることもあり、なかなかのスピードを出します。その一方で、駅間は短いことが多く、こまめに停車する印象です。最も短い黒崎駅前駅―西黒崎駅間は200 m しか離れていません。西黒崎駅は休止中ですが、次の熊西駅と黒崎駅間の間も400 m です。
(へい!ちくてつ1日フリーきっぷ)
低床タイプの5000形車両では、座席が前向きになっているところがあり、座る場所によっては全面展望を楽しむことができます。一番前の座席は低い位置にあって前が見えにくいので、おすすめはその一つ後ろの席です。ここは台車の直上にあるためか、高い位置になっています。約30分ほどで木屋瀬 (こやのせ) 駅に着きました。
(なれないと読みにくい木屋瀬 (こやのせ) 駅)
木屋瀬駅を降りて向かったのは、北九州市立長崎街道木屋瀬宿記念館です。木屋瀬は、長崎街道の宿場町として栄えた街です。木屋瀬宿の歴史を体感できる施設として北九州市立長脇街道木屋瀬宿記念館が整備されており、その中の郷土資料館として、「みちの郷土史料館」が整備されています。みちの郷土資料館の入館料は240円です。
安価な入館料から小規模な展示を想像していたのですが、木屋瀬宿のジオラマに始まり、時代ごとの豊富な民具やパネル展示、映像展示など、中世・近世から現代にいたる木屋瀬地域の歴史が網羅されていてとても勉強になりました。1時間程度の時間を取っていたのですが、それだけではとても回り切れるものではありませんでした…。
(興味深い展示がたくさんありました)