数分に1本と高頻度に運転される路線は利用者からすれば待ち時間がほとんど無いので便利ですが、その『開かずの踏切』を使って線路を縦断しなくてはならない人にとって不便極まりないものとなります。
高頻度運転の代表とも言える山手線には2025年現在、1つだけ踏切が残っています。
その踏切は駒込〜田端間にある第二中里踏切です。
駒込駅から東へ400m、歩いて5分ほどの場所に位置しています。
道路幅はクルマがギリギリすれ違えるくらいで、北区の区道となっています。
隣接する山手貨物線(湘南新宿ライン)は高架化されているのですが、山手線は田端駅方向に向けて上り勾配になっており、ちょうど貨物線とクロスすることから踏切になってしまったと考えられます。
唯一の踏切ということで私のような物好きがたまに写真を撮りにくるスポットなのですが、2029年にここから200m北東に線路を跨ぐ橋をかける計画と共に踏切も廃止となる見込みです。
山手線はJR東日本にとって重要路線ということで常に新型車両や新技術が真っ先に導入されてきましたが、踏切が無くなれば、自動運転やワンマン化などをやりやすくなると考えられます。
しばらくはまだ見れる光景ですが、廃止が近づくと人が増えてきそうな場所なので早めに撮影することをおすすめします。