おはようございます。
本日も、昨日に引続き、特急大雪2号の乗車レポートを投稿してまいります。
遠軽を定刻で発車。
かつての遠軽駅には、転車台や扇形車庫が設けられていました。
現在は、転車台のみが残されています。
山の斜面に残る雪の道。
もしかすると、スキー場があったりするのでしょうか。
この大雪2号は、途中駅の白滝を通過する設定です。
乗車時、毎回停車駅到着のアナウンスで、車掌さんは「この列車には白滝には停車しません」を、まるで口を酸っぱくするかのようにしてしゃべっていました。
瀬戸瀬を通過する前の地点でありますが、小さなダムがありました。
まもなく丸瀬布。
車掌さんがやってきて、先頭4号車のドアカット操作を行いました。
丸瀬布には10:09の到着。
丸瀬布では網走行の特急オホーツク号と行違いました。
相手もこちらも4両編成でした。
では、結局どの駅で石北本線を走る特急列車のドアカットが行われるの?
このような疑問が浮かぶかと存じますのでで、ここで申し上げておきましょう。
4両編成以上となった際にドアカットが行われるのは、女満別、美幌、留辺蘂、丸瀬布、そして上川の5駅です。
並行する高速道路は、網走まで伸びていますが、大雪が降るとアイスバーンができたり、積雪量が多すぎたりして通行止めになるケースが多いです。
その際に唯一の交通手段となるのは、やはり鉄道なのです。
あぶなーい!
登り坂を走行中、危うく鹿さんと接触しそうになりました。
5~6頭ほどの群れです。
下白滝信号場を通過。
丸瀬布から先、白滝までの間は旧白滝駅が設けられていましたが、2016年に廃止されています。
この旧白滝駅、廃止時点で1本のみ停車していた下り列車は遠軽高校へ通学していた高校生で、高校卒業と同じ年にこの駅も営業を終了したと報道されています。
ポスターにもなったり、海外のメディアにも登場したことがある、結構有名な駅です。
カーブの付いた鉄橋を通過。
湧別川に沿って線路は伸びています。
何度も川を渡りながら旭川を目指します。
速度は70~80km/h前後です。
白滝を通過。
他の特急列車は停車しますが、大雪2号は通過します。
白滝にはラッセル車が待機していました。
この白滝~上川間の駅間距離は37.3kmあります。
新幹線を除く日本の鉄道路線で最も長い駅間距離です。
乗車時間も、一駅で35~40分かかります。
ポイント用のスノーシェルターを通過。
途中の信号場にあるものです。
なお、白滝から先、上川までの間には、中越、上越、奥白滝と、3つの信号場が設けられています。
落石と落雪を同時に防止するシェルターです。
最後の途中停車駅、上川には11:06の到着。
ここでもドアカットが行われました。
先程の上川の駅では、かつて夜行オホーツク号が運転されていた際、列車交換が行われていた駅でした。
札幌~網走間を結ぶ列車の数は、今も昔も毎日5往復の体制です。
そのうち3往復は、現在は特別快速大雪、もしくは快速きたみと特急ライラックの乗継となっています。
北見からお仕事をされていた車内販売の皆様も、上川で下車していきました。
今回はペットボトルのミネラルウォーターを1本購入するのみでした。
ご当地の車内販売があると、事前にわかっていたら、もう少しお金を用意していた次第であります。
地理的に考えますと、この山の向こう側に旭山動物園があります。
ただ、旭川駅前からのバスは時間帯次第では非常に混雑します。
かといって、石北本線を迂回させる新ルート建設は物理的に厳しすぎる上、東旭川まで電化させて動物園までの直通シャトルバスをそちらに集約させるのはどうなのだろうかと、車窓を眺めつつ過去のブログ投稿内容を振り返りながら、この地域を通過しました。
車窓を振り返りつつ一瞬脳裏をよぎったのが、旭川駅から旭山動物園までを結ぶモノレールです。
ただ、建設費用の他に、果たして雪に耐えられるのかどうかの問題が浮上しますね。
さらに、どのルートでモノレールの線路を設置するかの議論にも膨大な時間がかかるのではと懸念しております。
しかし、実現したら利便性は大幅に向上することでしょう。
東旭川を通過。
地理的には、ここが旭山動物園の最寄り駅です。
複線電化の線路が見えてきました。
もうすぐ宗谷本線との分岐駅、新旭川です。
新旭川を通過してすぐに宗谷本線のキハ54系とすれ違いました。
牛朱別川の鉄橋を通過。
この橋を渡ると、最後の通過駅、旭川四条です。
そしてこの90度の右カーブを曲がり終えたところに、終着、旭川の駅があります。
終着、旭川には11:43の到着。
敢えてここでは「終点」ではなく、「終着」と呼ぶことにします。
列車はこの後、車内清掃を行い、大雪1号として網走へ折り返しました。