一睡の夢:国鉄末期の12年

40年ほど前の国鉄時代の記録

三池鉄道電気機関車 5-2A(No2)

1983/03/22 三池鉄道 三池港、No2/ホハ203/コハ104

 今回は、三池鉄道機関車No2。前回のNo1と同じく、1911年ドイツ・シーメンス製。

資料は鉄道ピクトリアル434、P30~、在籍車両主要諸元他から同様に以下抜粋。

 

   No.2:1911年、ドイツ・シーメンス

      長さ6810㎜、20トン車グループ(22トン)

 

 No2は、最後の3回目でお目にかかることが出来た。

 

1983/03/22 三池鉄道 三池港、No2とホハ203(再)

 最初のNo2撮影画像は、三池鉄道の三池港駅で、客車列車発車前の先頭に立つ。

この列車は、三池港着で左のホームに到着の客車の機関車を先頭に付替え、押込んで

右側出発ホームに入替を行なった後であり、出発準備で待機中の状態になっていた。

2枚目の画像は、その途中の機回し時の状態。(再掲載、2-1ホハ203での画像と同じ)

 ちょっと見た限り、No1とよく似ている外観と思われた。

 

 資料から出力は186kw。機関車では、今から思うだけであるが小さめと感じていた。

No1も含め、輸入機だけではなくその後の国産機も20トン車では共通の数値らしい。

 旧型国電では、旧モハ30のMT15で、100*4=400kW

        1949年からのモハ63のMT40で、142*4=568kW、になっている。

  ※旧30系:MT15で100kW、1937年からのモハ54/60:MT30で128kW

       1949年からのモハ63:MT40で142kW

    (※鉄道ピクトリアル684、P72の国鉄電車用主電動機諸元から抜粋)

 1両2台車4軸でモーターは4個あるから、その4倍になる。もちろん時代が異なるため

単純な比較はできないが、小型機関車であることは数値からも理解できそう。

 

 

 三池鉄道の機関車では、輸入機はNo1とNo2が稼働で撮影できた。

なおドイツ・シーメンス製は、他に上信電鉄デキ1~3が該当。

  上新電鉄 デキ1/2/3:1924年製、9.18m、200kW。

     ※鉄道ピクトリアル434、P25から

 以下、参考画像は、高崎で撮影ができたデキ3になる。

2009/05/02 上信電鉄 高崎、デキ3、後ろはデキ1

 

 次回も輸入機のNo2を予定です。

 

 

  参考

   三池炭鉱鉄道関係

      鉄道ピクトリアル434(私鉄の電気機関車

       ◇P30~:三井石炭鉱業(株)専用鉄道

   その他

      鉄道ピクトリアル684(73系電車)

       ◇P72、主電動機