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各駅停車の行先は… 鉄道旅行記中心のブログです。

特急いしづち号で松山へ。【四国一周2024①】

2024年10月の旅行記です。

鉄道による四国一周はこれまで何度かしていますが、

今回は私鉄・三セク路線に重きを置いて、

四国の鉄道ほぼ完乗を目指します。

 

まず向かったのは、神戸港です。

 

 

2024年10月4日 (金)

 

ジャンボフェリー深夜便で高松へ。

日付が変わったばかり、深夜0時過ぎの神戸港

高松行きジャンボフェリーの発着場までは三宮駅から歩いて20分ほどで着きます。

 

今回利用するのはジャンボフェリーの夜行便です。

 

学生の頃よく使ってたジャンボフェリー。

ターミナルビルが新しくなっています。

 

高松行き1便は神戸港を深夜1時に出航します。

フェリーの前には乗船を待つ車やトラックが。

 

 

ターミナル連絡通路からフェリーに乗り込みます。

フェリーは『りつりん2』。以前と変わりありません。

乗客は少なく空いています。

夏休み等の繁忙期に乗ったときは階段周りの通路にゴザを敷いて寝たなあ。

 

雑魚寝の自由席に身を落ち着けます。

『りつりん2』は、座席の種類の選択肢が多かった印象ですが、

近年の料金区分の改定で、自分のスペースが確保できる有料エリアが拡大され、

追加料金なしの自由席エリアが減ってしまった印象です。

その代わり、自由席ではリーズナブルに移動することができます。

 

仕事終わりなのでしっかり爆睡し、

高松東港入港数十分前に大音量で流されるテーマソングで起こされます。

 

 

 

特急いしづちで松山へ。

無料のシャトルバスで高松駅へ送迎。

朝5時半過ぎの高松駅です。

 

フェリー連絡を意識してなのか、高松駅は早朝から優等列車が充実しています。

 

 

高松 6時00分 → 松山 8時36分 予讃線 特急いしづち103号 松山行き

 

いしづち103号は8600系の4両編成。

しおかぜ号との連結は行われず、全区間単独で走行します。

 

車体には、SHIOKAZE/ISHIZUCHI EXPRESS と書かれています。

 

 

今回の旅行には裏テーマがあり、『快適に安価に四国一周』。

特急列車を駆使しながら四国を一周します。

JR四国の便利なフリーきっぷといえば『バースデイきっぷ』ですが、

経路の関係でそちらは使わず、『バースデイきっぷ』に匹敵するくらいお得に移動します。

 

特急いしづち号はJR四国のアプリ、『スマートえきちゃん』で

割引きっぷ『スマえき トク割きっぷ』が購入でき、

高松~松山は、片道の普通運賃よりも安い3900円で移動できます。

 

 

8600系には初乗車。

いしづち103号は全車自由席。

早朝のためか車内はかなり空いています。

 

先頭車最前列の座席に着席。

普通席ですが、フットレストがあり、テーブルがあります。

 

座席はもちろんリクライニングシート。

背ずりには可動式枕があります。

 

列車は複線の予讃線を高速走行。

坂出駅を出たところ、瀬戸大橋へのデルタ連絡線。

 

高松から25分、土讃線が分岐する多度津に到着。

高松出発時点ではガラガラでしたが、各停車駅から乗客を集めていきます。

多度津の次に停車する詫間と高瀬には朝晩の列車しか停車しません。

 

最前座席からは前面展望が楽しめます。

間にデッキを挟むので、少し気力がいります。

 

カメラをアップにしてやっとそれっぽくなります。

 

高松から45分で観音寺に到着。

 

従来型の8000系による『しおかぜ・いしづち』4号と行き違います。

 

 

8600系の車内を少し探検。

デッキにはドリンクの自動販売機・トイレ・洗面台があります。

 

車椅子対応の大型トイレと洗面台。

 

乗降扉はオレンジ色だったり薄緑色だったり。

開閉ブザーはN700系新幹線と同じ音が流れます。

扉には半自動扱い用の開閉押しボタンがありますが、使用する機会はあるのでしょうか。

 

 

高松から1時間22分、新居浜に到着。

雨が強くなってきました。

停車駅では降りる人もいますが、やはり乗客の流れ的には愛媛県都の松山への通勤特急であるようです。

 

今治伊予北条間では海沿いも走行します。

8600系は空気ばね式の車体傾斜装置を採用しており、

カーブ通過前後に空気ばねに空気を溜めるシューシューという音がします。

 

まもなく終点の松山に着きます。

松山駅は2024年9月29日に高架化開業したばかりで、楽しみです。

 

松山駅を前に、列車が高架の線路へ上がっていきます。

 

おーー。

高架の松山駅へ入線です。

 

 

高架化開業した松山駅を見る。

高松から2時間36分で終点の松山駅に到着。

 

かつて、車両の留置線はあったもののホームは2面3線で手狭であった松山駅は、

高架化によって2面4線に。

車庫の機能は移転しています。

 

駅の東側を見ると、従来の地上駅が残っていて、

駅前広場などもそのままのようです。

 

まるで違う駅のように生まれ変わった松山駅ホーム。

普通列車用の7000系電車がたたずみます。

 

アンパンマンの記念撮影用駅名標

 

中2階となる部分がコンコース。突き当たりにトイレがあります。

 

階段・エスカレーターを下りて改札口となります。

ついに松山駅にも自動改札機が導入されました。

幅が広い割にレーンは4つのみで、うち一つはQRコード乗車券専用です。

『スマートえきちゃん』の乗車券もQRコード乗車券。

 

西側の入口から駅を見ます。

駅西側は砂地が見える通り、整備工事中。

普通に住宅地が広がっています。

写真で見ると右側が改札口、左側がコンビニ・お土産物売場『だんだん通り』となります。

 

駅東側には数日前まで使用されていた地上駅が残っていました。

今後は撤去され、東側も再開発されていくのでしょうか。

 

旧来の地上駅を通り抜ける形で駅の外に出ます。

 

宇和島方面を見ます。

 

旧駅舎の改札口があった付近。

 

旧駅舎。

近くで見るとまだ現役で使われているように見えます。

独特の三角屋根の駅舎ともお別れです。

 

 

さて、朝が早かったのでまだ朝の8時半です。

この日は一日、伊予鉄道の市内電車・郊外線の電車に乗っていきます。

その模様はまた次回。

お楽しみに。