京王電鉄は2024年2月9日、プレスリリースにて3月16日にダイヤ改正を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。
※京王新線は別記事で出します
1. 「京王ライナー」増発で高尾山口発着新設へ!
今回の2025年3月15日京王電鉄ダイヤ改正では、前回の2024年3月16日京王電鉄ダイヤ改正に引き続き着席保障列車「京王ライナー」を増発する。
今回増発するのは平日朝の高尾山口6時30分発「京王ライナー62号」新宿行き、京王八王子8時46分発「京王ライナー12号」新宿行き、橋本8時14分発「京王ライナー38号」新宿行きの3本のほか、平日夜の新宿22時30分発「京王ライナー61号」高尾山口行きとなっている。このほか平日には京王多摩センター9時54分発「京王ライナー42号」新宿行きを橋本9時37分発「京王ライナー44号」新宿行きに延長する。
同日2025年3月15日から設定を開始するJR中央線快速グリーン車への対抗だろう。
また土休日夜も橋本行き「京王ライナー」を毎時1本から毎時2本に増発するほか、新宿8時00分発「京王ライナー61号」高尾山口行きを増発、新宿9時00分発「Mt.TAKAO1号」高尾山口行きを「京王ライナー63号」に変更し府中から先の旧特急停車駅に停車するようにする。
2. 平日朝に種別変更へ!
また今回の2025年3月15日京王電鉄ダイヤ改正では、平日朝に一部列車の種別を変更する。
今回のダイヤ改正では、高尾山口7時22分発急行新宿行きを高尾山口7時20分発特急新宿行きに変更する。これにより高尾線内は各駅停車になる一方で京王線内通過運転となるため所要時間は1分延びる。これにより高尾山口7時15分発各駅停車新宿行きを京王八王子7時29分発各駅停車新宿行きに変更するほか、その送り込みの北野6時57分発各駅停車高尾山口行きを廃止する。これにより高尾線で1本減便する。
また京王八王子7時33分発区間急行新宿行きを京王八王子7時38分発急行新宿行きに格上げ、府中まで通過運転を行うことで8分短縮する。仙川への通過救済として京王多摩センター7時45分発急行京王線新宿行きを京王多摩センター7時44分発区間急行京王線新宿行きに変更する。相模原線内の京王線新宿への速達アクセスの救済として橋本7時42分発特急新宿行きを7時39分発に3分繰り上げ、所要時間を2分短縮し京王線新宿8時31分着とすることでこれまでの急行京王線新宿行きとほぼ同時刻で京王線新宿に到達可能となる。
なお今回相模原線では平日・土休日ともに着席保障列車「京王ライナー」を増発したが、今回のダイヤ改正では周辺時間帯での減便や京王多摩センター~橋本間での特急や急行の種別変更による各駅停車化もなく準増発となっている。
このほか京王線新宿22時12分発急行京王八王子行き(高尾山口から各駅停車)を新宿22時13分発特急京王八王子行き(高尾山口から各駅停車)に格上げ、速達化する。
3. 平日昼間に白紙ダイヤ改正で快速全10両化へ!
また今回の2025年3月15日京王電鉄ダイヤ改正では、平日昼間に白紙ダイヤ改正を行う。
これまで昼間の快速は八幡山で特急の通過待ちを受けていたが、特急が千歳烏山に増停車するようになり仙川発着利用の乗客が千歳烏山で混んでいる特急に乗り換えることで千歳烏山駅のホームがごった返して危険なほか特急も遅延が多発していた。
が今回のダイヤ改正で平日に限り昼間笹塚~調布間で先着化することとした。これにより笹塚~千歳烏山間での特急の混雑緩和が見込まれる。
またこの快速調布まで先着化により快速が混みやすくなるため、平日の新宿発の快速は全列車10両での運転となる。
これにより相模原線では区間急行と快速を交換している。
4. 井の頭線で増発と高速化へ!
また今回の2025年3月15日京王電鉄ダイヤ改正では、井の頭線で増発を図る。
まずは平日朝。吉祥寺始発渋谷行き各駅停車のうち吉祥寺8時30分発~8時45分発の2本を急行に格上げ、通過駅救済として富士見ヶ丘~吉祥寺間の各駅停車を2本増発している。
つぎに土休日昼間。8分サイクルから7.5分サイクルに短縮、輸送力を6.7%増強し5往復半増発する。
また渋谷~吉祥寺間の急行の所要時間を18分から17分に短縮する。
5. 結び
今回の2025年3月15日京王電鉄ダイヤ改正では、JR中央線快速との競合で着席保障列車「京王ライナー」を増発し井の頭線でも増発を図った一方、高尾線で減便を図ることで合理化を図っている。
今後京王電鉄でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
関連情報:2025年3月15日 (土)京王線 ・井の頭線でダイヤ改正を実施します – 京王電鉄
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